支援スキルの向上は、まず建物の基礎に当たる部分から
発達を支援する方法については、書籍やセミナー等で情報が溢れています。しかし、そのほとんどは形式的な方法論で、建物でいうと上物に当たるようなものばかりだと感じています。
発達支援のスキルを向上させたい時は、学ぶべき順序を意識し、まずは基礎の部分をしっかりとさせる必要があります。
支援スキルの基礎は関係性
私は、発達支援においての基礎は、相手との関係性の構築だと考えています。まずは人と人との関わりです。
これは単純なことですが、好きな人と嫌いな人がいたとして、どちらの言葉を素直に聞く気になるでしょうか。福祉の現場の利用者と支援者という立場においては、利用者は好きな支援者や信頼している支援者の話をより聞きたいと感じるはずです。いくら正しいことでも、苦手な支援者から言われれば、相手にしないかもしれません。
なにも利用者に好かれろと言っているわけではありません。まずは気持ちに寄り添う姿勢を示すこと、そして気持ちに寄り添ってくれる人だと認識されて信頼関係を築くこと、これが大切だと言いたいのです。
どの場面においても、良好な関係性を築くことに主眼を置いて関わってほしいと思っています。
体系化されていない関係性の構築方法
福祉において、人と良好な関係性を築くことは重要であるにも関わらず、研修等で学ぶ機会は少なく、その技能は個人に委ねられています。
たとえ支援のスキルが同じようなレベルであっても、関係性の構築に重きを置いている職員とないがしろにしている職員とでは、相手の反応は全く違ったものになります。
私は、関係性の構築を基礎として学び、その上で支援方法も学ぶことで、支援スキルを向上させられると考えています。そのためこのnoteでは、それらを体系的にまとめていきたいと考えているわけです。