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『紺色な声』に憧れて

『透明な夜の香り』という千早茜さんの物語に触れて、とっても余韻に浸っていました。下書きに寝かせすぎたのでそろそろ。

詳しい感想は読書メーターに綴って満足したのですが小説の中でね、考えを広げたくなる一文に出会ったのでメモメモ。


『紺色の声』

声色(こわいろ)って言われるくらい、人間は話す言葉にも喜怒哀楽が滲みやすいですよね。
紺色の声って聞くだけで、大人っぽくて、落ち着いていて、雰囲気を持った人、など想像が膨らみませんか。もうこの一文が、キャラクターを表すのになんてオシャレで最適なんだろうと。作家さんは凄いなぁ。

と同時に、自分がもし登場人物の1人だったら、何色の声の人と呼ばれるんだろうと一考。
自分自身の内面の色はすごくはっきりこういうレイヤーかなっていう考えがあるのですが書いていたら文字数がなんかの手順書くらい分厚くなりかけたのでやめておきます。興味がある人は喜んで談義しましょう。

ただ、暖色、寒色、ぱきっと、パステルなど色のイメージからでもその人らしさのイメージがあるのであなたは何色だと思う?な話って自己分析と他己分析の両方で楽しくないですか。印象と声の色も変わる要素が大きいし、意識的な無意識的にかは場面によると思うけれどプレゼンの時、小さい子供に話しかける時などはやっぱり全然違うなぁと思う。
話し方が穏やかな人・声もとても好き。ギフトだなぁと個人的には思っています。トーンは練習できるけど声質は骨格。十人十色で良さがありますよね。


『赤い月の香り』

ちなみに続編も気に入りすぎて文庫を待ちきれず単行本で読了したところ、
紺色の声と対比して、赤が怒り、暴力、母の愛、そして執着とブローが重たかったです。 
「執着とは赦しである。」
赦しって字も赤が含まれているんだね。私の場合、怒りは赤より白なのです。冷静だけど高温、怖いって?知ってる。すまない。

次は人間にとって認識しやすい、目に良い色「緑」なテーマとかでどうでしょう。色って結局「光」だから昼・夜などでも見やすい、体に良いがあるらしいですね。木々をみると視力回復しやすいみたいなのもこれからの派生っぽい。

最も醜い色とされている「PANTONE 448C 」もあり、この色どうするのと思ったらタバコのパッケージカラーに採用されていたりするそうです。
実際にオーストラリアのパッケージリニューアルでこの色に変えてから「以前よりも不味くなった」という意見が増えたそうな。こういう裏側のこだわり話も大好きです。


文庫化嬉しい

こっちもはやく文庫化してほしいね。でも表紙のデザイン好き…





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