梅しごと 梅干し
毎年7月のはじめ頃に届く無農薬の完熟梅。
ここ数年"ぶどうの木"という農家さんにお願いしているのだが、こちらでは梅がきちんと完熟になってから手積みしてくれるので、予約してから届くまでにかなり時間がかかるし届く期間も半月のズレは見てねといった感じ。
その梅に合わせてこちらが待つというスタンス、最近は予約したときにいついつのお届けですときちんと記させてることの方が多い。
しかし自然相手なのでズレは当たり前だしお届けの確実な日程よりきちんと良いものを届けてもらえる方がわたしとしてはありがたい。
梅しごとは物心ついたときから毎年欠かさずやっていたのでもう何年になるか分からない。
味噌作りもそうだが恒例行事みたいな感覚だったので「自分で漬けてるのすごい」と言われることが不思議だった。
ある一人暮らしをはじめてすぐの頃、梅干しがなくなり実家にもらいに行く時間もなく無添加の小さなパックを購入したことがあった。
すごくすごく失礼ながら自分の口には合わず人にあげてしまったのだ。
一番感じたことは皮が硬かったこと。
これはスーパーで一般的に売られているものならよくある話で、青梅の状態で積んでしまうためどんなに追熟しても皮は硬いままなのだ。
稀に皮が柔らかいものもあるが原材料に砂糖や蜂蜜が入ってることが多く、青梅の皮を柔らかくするくらいということは相当な量入っていることが予想され、砂糖の過剰摂取は体に良くないのに体に良いとされる梅干しに多量に入っていたら元も子もない。
砂糖の過剰摂取が体に良くない理由はとても長くなるので今回は省くが「砂糖の作り方」で調べてもらえたらよく分かると思う。
白砂糖においては怖くて食べられなくなるかもしれない。
もし入れるとしたら少量のテン菜糖にしてね。
以上のことから毎年欠かさず、今は実家の分も合わせて5キロほど仕込んでいる。
梅干し作りはお教室でやるつもりなのでレシピは控えさせていただきます。
気になる方はそのうちやるお教室に参加してね。
届いた完熟梅
この状態で漬けても美味しくできるが香りをもっと出したいので追熟させる。
追熟した梅
ほれぼれするほど真っ黄色でとにかく香りが素晴らしい。
どの部屋にも届くほどフルーティー。
お気に入りの粗塩を見つける
塩によっても味はかなり変わるのでいろんなものを試して自分好みのものを見つけることが大切。
梅干し、この後の工程も楽しみでならない。
気温や湿度、環境によっても全く仕上がりが変わるから手しごとはおもしろい。
昔はあたりまえだった季節の手しごと、可能な限り伝承していこうと心に誓う。