心の模様No.5
久しぶりに呟こう。
今日は喉の調子が悪くて会社を休んだ。体は元気だから何処へ出掛けようとニヤニヤしていた。
思いあぐねている時に夫が号泣して帰ってきた。
まだ午前中だし、夫が怒り狂うときは多々あっても泣く事は殆どない。何事かと聞いたら『Nさんが死んじゃった。。』
愕然とした。
Nさんは夫の日本の父親代わりの様な存在の方。
博学で屈強でアウトドアが大好きで、うちが夫婦喧嘩すると『何でLaboの気持ちを考えないんだ!』と夫を叱り飛ばしてくれる人だった。唯一夫が素直に耳を傾ける人だった。
悲しみが引いては大波となって押し寄せてくる。
あぁ。人生とは何と儚く、大切な人との別れは突然なんだろう。
つい数日前にうちの子の為にプールの割引券送るからねってメールを頂いたばかりだった。
悲しみが癒されるのは、やはり時間しかないのだろう。
忘れないけど、ほんの少しづつ和らぐのは。
無性に掃除をしたくなった。汗をかき、泣きながら掃除機をかけた。
自分にも万が一の事があったら極力迷惑かけたくないし。
断捨離しないと!と強い思いにかられる。
父親にもメールで報告した。出来ることなら先に逝かないでくれと懇願した。
案の定『馬鹿者!親不孝な事言うな』と叱られた。
けれども言わずにはいられない。だから大人は嫌なんだよ。
生きてりゃ嬉しいことも沢山あるけど、辛いことの方が断然多くなる。
これはいつもの悪夢なんじゃないかとさえ思えてくる。
頼むから皆死なないでくれ。苦手な人も嫌いな人も見送るのは嫌だ。
自分にあとどれ位の時間があるかなんて分からないけど、誰に対しても最後に交わした言葉がなんの変哲もない『またね』でありますように。