心の模様NO4
背中に背負い続けていた荷物をかなぐり捨てたい衝動にかられる。
仕事も家庭も。
自分を押し殺す事が重要視される事にうんざりして。
仕事を辞めるつもりで資料を全部捨てた。
少しでも和むためにデスク回りに飾っていた小物も捨てた。
毎日空は晴れているのに心は重い雲が垂れ込める。
その対照差にまた心が沈む。
気圧の変化にもかなり敏感で、天気予報を見る前に台風が近づくのが頭痛の強さで分かる。
ベストセラーになっているいくつかの本を読みあさったけど、私にとっては殆ど意味をなさなかった。
現状から一刻も早く抜け出したいのに答えはどれにも書いていない。
当たり前なんだけど。
混沌とした何とも表現の出来ないモヤモヤを表してくれたのは田中 圭一先生の『うつヌケ』だった。
重たい生死にも関わるような題材なのに、可愛らしい絵が和らげてくれる。色々な職業、環境の人の体験談だ。
人によってそのモヤモヤを何に例えているかとかが分かるから面白い。
そしてこれは『トンネル』であるという事がとってもドンピシャに感じた。
1日の中でも『あ!何か私元気かも!』と思ったり『やっぱりダメだ~』と落ち込んだり正にトンネル。
でも真っ暗な長いトンネルの先には明るい日差しが待っているのだと少し思えるようになった。
気温、気圧の変化に着目してくれた事もかなり私の中では重要。
誰かを嫌いになったり、陰口をたたいたりする事自体が私にはストレスになる。
愚痴りたくなる事は多々ある。
今私がこの子にこう言ったらきっと味方してくれるだろうと思うんだけど、嫌な気持ちになっているのは私であってその子ではない。
だから言いたくない。
直接何かされてないのに先入観を植えつけてる事になる。
そしてまた黒い気持ちをぐっと呑み込む。
それを繰り返しては自分の心が真っ黒に思えてまた泣けてくる。
そんな時は『うつヌケ』を思い出して全てを気圧のせいにするのだ。
わぉ!誰も傷付かない!
そんな些細なことが今の私を支えてくれているのだ。
背中に背負ったモノはぶん投げないで、少しづつ下ろしていこうと決めた。