私がふれてきた外国語
2022年現在は、小学校から英語教育が行われていますが、私が子どもの頃は英語は中学校からスタートでした。
高校卒業後に進学した大学では、第2外国語も取らないといけなくて、音楽で馴染みのあるドイツ語かイタリア語、憧れのパリのフランス語か…
いろいろ迷った結果、中国語を選択しました。
中国語を選んだワケ
大学の第2外国語で中国語を選んだのは「三国志」が好きだったり「論語」の言葉が印象的だったこともありますが…
ヨーロッパ系の外国語は講義のコマが少なく、しかも「英語科」が優先だったので、他の学部は抽選で…最終的に選んだのが中国語でした。
それも「漢字で大まかな意味を把握できるのがいい」という不純な理由。
中国語の個性的な先生
中国語の先生は、出身は日本で育ちは中国という方でした。
服装も発言も個性的で、週に2回の語学の時間が楽しみに。
中国語の会話だけでなく、歴史や文化、現地の風習なども気軽に教えてくださいました。
その中でも印象的だったのが中国の正月行事。
春節 - 旧正月に爆竹を鳴らす話は有名ですが、食の風習も独特でした。
日本ではお正月におせち料理を作りますが、中国では重箱に「餃子」を詰めて振る舞うのだと知りました。
実際にお正月明けの授業で中国語の先生が餃子を振る舞ってくださいました。重箱いっぱいの大きな餃子の味。今でも鮮明に覚えています。
中国語の練習
中国語はとにかく発音。最初は四声の練習からスタートしました。
中国語は漢字1文字が1音節で、発音はローマ字で表記され、このローマ字のことをピンイン(拼音)と言います。
このピンインがあるので文字自体は読めるのですが、発音がなかなか難しく。
特に破裂音が苦手で、顔の前に置いたティッシュが揺れるまで、ひたすら「p・t・k・q・ch・c」を発音していました。
コロナで飛沫を気にする昨今は、人前で練習するのを躊躇しちゃいますね。
テープを聞いて発声練習
私が学生の頃はまだCDがなく、カセットテープの時代。
英語教材はたくさんあるのに中国語の教材は少なくて、先生がダビングしてくださった音声テープを繰り返し聞いて発声の練習をしました。
そのおかげで中国語の成績はA+。学校推薦で中国留学のお話もいただきましたが…
中国は天安門事件のイメージが強く、両親が危ないからと大反対。
泣く泣く中国留学は諦めました。
音楽でふれたドイツ語&イタリア語
3歳の頃からピアノ、後にバイオリンを習っていたので、自然にドイツ語やイタリア語にふれる機会は多かったです。
また大学の時の話に戻りますが、在学していたのはミッション系の学校で、礼拝が卒業単位で参加必須。
ある年、音楽の授業でソロで歌う試験があり、声が高めの私はソプラノが少ないからと聖歌隊に選ばれてしまいました。
クリスマス礼拝の日
毎日のように合唱の練習をして、ようやく迎えたクリスマス礼拝の日。
ドリフターズの「8時だよ全員集合」の番組を見たことがある方ならイメージできる、あの白いスモックを着てローソクを手に持ち、神への賛美歌を歌いました。
賛美歌は日本語でOKでしたが「第九〜 ベートーヴェン 交響曲第9番 歓喜の歌」だけはドイツ語で歌わないといけなくて、メチャクチャ練習しました。
そのおかげで、今でも第九〜歓喜の歌だけはドイツ語で歌えます。
キムチ作りで韓国語
大学卒業後、公立学校で働いていましたが、数カ所で勤務した後、ある民間のスクールで働く機会をいただきました。そのスクールを見学にいらした方が韓国人と結婚されていて、話の流れでキムチ作りを教わることになりました。
材料費をお支払いして、白菜やトウガラシの粉やいろいろ混ぜてキムチを作りながら「韓国語を習ってみたい」ってポロッと言ったら、ボランティアで教えていただけることに。
スクールの子ども達と一緒に教わった韓国語。
日本の「あいうえお」にあたるハングル文字を練習し、挨拶や自己紹介、韓国料理のメニューなど、実際に使える韓国語を学ぶことができました。
その数年後、冬のソナタ・ヨン様ブームが起こり、マイナーだった韓国語を習う方が一気に増えましたね。
アプリで外国語
子育て中は、しばらく語学の勉強から離れていました。
でも複業のひとつ、イベント関係の仕事の際に、英語や中国語で説明する場面が多々あり…
よしっ!と決意、40代から語学の勉強を再開しました。
文法よりも単語と発音がメインの語学練習。
スカイプ留学やLINEレッスンなどの説明会にも参加しましたが…
講師とタイミングを合わせて、子ども達がいない時に静かにレッスンする時間の確保が難しい。
そんな私が選んだのは、語学アプリ「Duolingo - デュオリンゴ」
世界No.1の外国語学習法という言葉に惹かれ、スマホにインストール。
英語と中国語の他、いつかの日のためにフランス語にもチャレンジしています。
Duolingoは無料版でも利用できますが、答えを間違うとHP(ハート)が減り、HPが0になるとその日の練習は終了になっちゃいます。
私が楽しんで学習しているのを見て、現役高校生の娘②もDuolingoで練習しているので、そろそろ有料のサブスクプランに移行してファミリーでシェアしようか検討しているところです。
最後に
学生の時、たくさん勉強したはずなのに、なぜか話せず苦手意識のある外国語。
発音がなまったり間違ったりすると、日本では笑われて恥ずかしい思いをすることもありますが…
仕事で出会う外国の方は、発音がイマイチでもこちらの言葉に耳を傾けて意味をくみ取ろうとしてくださいます。
周りの「いまさら語学?学んで何になるの?」という意見はスルーして、これからも興味を持った外国語に取り組んでいきたいと思います。