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スポーツリハ・理学療法マガジン 2024-2025

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理学療法士×アスレティックトレーナー. メディカルリハビリテーションからアスレティックリハビリテーションの流れを網羅したnoteです。 患部に対する徒手療法・運動療法からスポーツ…
【マガジンで学べること】 ✔︎各関節の評価方法 ✔︎動作分析 ✔︎局所改善のための徒手療法 ✔︎全身の繋が…
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記事一覧

アジリティ動作改善アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから アジリティとは 単なる素早さの指標ではなく、予測と判断を伴った競技動作につながる能力であり、あらかじめ予期して方向転換するのとは動作が異なります。 アジリティ動作の要素となる方向転換動作のスキル獲得には、姿勢や荷重位置・重心位置、力発揮の方向を観察、考慮し、身体機能改善を図る必要があります。 1.方向転換と減速動作アジリティ能力とは、刺激に反応してバランスを失わずに身体の位置を急速に正確に変化させる能力であり、その能力を構成する要素として

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スクワット動作改善アプローチ

以降の投稿予定記事はこちらから トレーニングの王道であるスクワットでは筋力強化、パワー向上を目的として行うことが多いと思いますが、フォームが不適切な状態で行うと、一部の負荷が強くなり障害につながったり、または思うように効果が得られなくなります。 そのためどんなトレーニングもそうですが、フォーム修正を徹底的に行い、障害発生のリスクを最小限にし、トレーニング効果を最大化させていく必要があります。 スクワット動作は動作改善の観点から考えると、3関節による力の吸収と発揮を行う動

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オーバーヘッド動作の評価・トレーニング

以降の投稿予定記事はこちらから 1.オーバーヘッド動作と胸郭投球動作やスマッシュ動作、アタック動作能力向上において体幹回旋・側屈動作は障害予防やパフォーマンス改善のために重要な動作になり、体幹回旋動作に着目し機能改善を図るケースが多く見られます。 胸椎回旋と捻転差 オーベーヘッド動作におけるパフォーマンスを改善させるために重要となる捻転差は、投球やスイング動作において骨盤の回旋が胸郭の回旋に対して先行し、最大外旋ポジションで胸郭の回旋が骨盤の回旋に追いつき、追い越す動き

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胸郭・肩関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 私が臨床で用いる徒手療法は、いわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にのみ効果があると考えます。 その部位とは軟部組織であり、周囲組織との滑走性改善にて可動域の改善や筋出力の増大が見込めます。 そし

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前十字靭帯損傷からの復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 前十字靭帯損傷における問題点 前十字靭帯(ACL)損傷は基本的に手術が必要となる怪我であり、復帰までに術後6-9ヶ月程度必要になることから、スポーツ選手にとって大きな不利益となる怪我の1つとなります。 医療従事者及びトレーナーは長期に渡り選手をサポートすることになりますが、その期間の中でも外してはいけないリハビリのポイントの逃すと、身体機能が不十分な状態で復帰しているケースに遭遇してしまいます。 元の競技レベルに戻れないだけでなく、再受傷

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膝関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 身体アライメントを評価する上で機能解剖を理解する必要があります。 解剖学的、構造的にどのような状態が安定する状態であるのかを理解した上で評価することで、その後の方向性を決める上で有益になると考えます。 膝関節は脛骨大腿関節(FTjt)および膝蓋大腿関節(PFjt)からなり、膝関節運動におけるキネマティクスを評価し、可動性が低下している部分に対してアプローチします。 1.膝関節可動性評価

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足関節捻挫に対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから 1.足関節捻挫概要足関節捻挫はスポーツにおいて頻発する怪我(全スポーツ外傷・障害の30-40%との報告が多い)であり、重症化する事が稀なことから、十分なリハビリ・トレーニングを行わずに復帰し再発するケースや、その後の不十分な対応により症状が残存しているケースが多く見られます。 日本スポーツ協会では以下の様に重症度を分類しています。 慢性足関節不安定症 再受傷率の高さ(50%以上の報告が多い)は、不十分な安静期間(治癒期間)による機械的不

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足関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 足関節の評価・徒手療法メディカルフィットネスでのコンディショニングやスポーツ現場における徒手での対応で、頻回に用いる徒手療法をご紹介します。 徒手療法ではいわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部位にの

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ハムストリングス肉離れに対する復帰アプローチ.2024

以降の投稿予定記事はこちらから ハムストリングスの肉離れはサッカーの練習・試合中に発生する外傷・障害のうち30%は筋損傷との報告があり、同部位の再受傷率は約80%との報告もあることから、発生および再発率も非常に高いスポーツ障害の1つとされています。 ハムストリングスの十分な筋機能が改善していない状態でのスポーツ復帰は、再発のリスクが高くなり、その後のパフォーマンスにも影響を及ぼすことから、病期に合わせて適切なアプローチを行う必要があると考えます。 今回のnoteでは、

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腰痛の評価・トレーニング

以降の投稿予定記事はこちらから 1.初めに腰痛は医師の診察や画像所見により原因が特定できる特異的腰痛と、原因が特定できない非特異的腰痛に分けられます。 画像所見の発展により、特異的腰痛と分類される割合が増加しているため特異的な症状をおさえつつ、臨床所見と画像所見が一致しない非特異的腰痛も考慮し評価を進めていく必要があります。 屈曲型腰痛 屈曲型腰痛はその名の通り、屈曲動作時に腰部に痛みが出る状態になります。 屈曲型腰痛の代表的な疾患名として、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎

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脊柱・骨盤帯の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 1.脊柱の重要性脊柱に付着する筋は遅筋線維が多く、身体の位置を適切に受容し、適切な位置に修正するために必要な固有受容器が豊富であることから、姿勢制御能力を高めるには脊柱に付着する筋群の柔軟性・筋機能を保つ必要があります。 遅筋は脊柱を安定させる役割を担い、脊柱の伸展運動では多裂筋が脊柱を分節的に動かし、長肋筋や広背筋は大きな力発揮を可能とすることから運動制御能力を高めるには、各筋の機能を高め役割分担できるようにすることが重要となります。

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股関節の評価・徒手療法・運動療法

以降の投稿予定記事はこちらから 股関節が障害予防やパフォーマンスアップになぜ重要か、その役割から考えると、 股関節には 力の伝達・可動性・重心制御 など多くの役割が求められる関節なります。 以上から臨床においてアプローチする頻度が多い股関節に対して、可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い評価・徒手療法をご紹介します。 1.骨盤帯の評価

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姿勢制御能力改善のための姿勢改善エクササイズ

以降の投稿予定記事はこちらから 1.姿勢改善と運動療法姿勢改善には筋バランスを整えるだけでなく、姿勢制御能力・運動制御能力を高める必要があります。 つまり、姿勢改善、動作改善には筋バランスを整えるといった軟部組織に対するアプローチだけでなく、姿勢をコントロールするための神経系に対するアプローチも必要となります。 ❶抗重力伸展活動 重力に抗して身体を伸展することで、重心を高く保つことが可能となります。 無意識化で身体を伸展した状態を保つには抗重力筋を主とした、筋の適切

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姿勢観察と動作評価

以降の投稿予定記事はこちらから 1.姿勢評価とは姿勢観察は、問題点やニーズを達成するためにどのような姿勢・動作の獲得が必要なのかを考えるための評価になります。 まず姿勢を見る前提として 姿勢観察≠その人の全て ということです。 動きの中の一部分をピックアップしたに過ぎない静的な姿勢観察は、動きの全てではないため、評価の一部分との認識を持つ必要があります。 そのため静的評価である姿勢観察に止まらず、動的評価である動作の評価も組み合わせて考える必要があります。 さら

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