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オーバーヘッド動作の評価・トレーニング

2024.3-2025.2 投稿予定記事
11月 胸郭・肩関節の評価・徒手療法・運動療法
    体幹回旋制限に対するアプローチ
12月 オーバーヘッド動作の評価・トレーニング
    スイング動作に対するアプローチ
2025.1月 スクワット動作改善アプローチ
      Knee-in改善アプローチ

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1.オーバーヘッド動作と胸郭

投球動作やスマッシュ動作、アタック動作能力向上において体幹回旋・側屈動作は障害予防やパフォーマンス改善のために重要な動作になり、体幹回旋動作に着目し機能改善を図るケースが多く見られます。


胸椎回旋と捻転差

オーベーヘッド動作におけるパフォーマンスを改善させるために重要となる捻転差は、投球やスイング動作において骨盤の回旋が胸郭の回旋に対して先行し、最大外旋ポジションで胸郭の回旋が骨盤の回旋に追いつき、追い越す動きの差を拡大していきます。

最大外旋の動きは肩甲上腕関節の外旋だけでなく、肩甲胸郭関節の後傾・外旋・上方回旋、胸椎伸展、股関節伸展の総和となります。

ここでの肩甲骨の運動は体幹回旋による相対的な動きとなります。

先行する体幹の回旋により肩甲骨・肩関節は外旋方向への慣性モーメントが発生し、その力により効率的に肩関節外旋・肩甲骨外旋の動きを引き出します。

そのため体幹回旋の可動域が向上することで、前胸部の筋のeccentricな働きを改善する必要があります。

以上から
肩関節だけでなく、体幹・股関節、足関節、対側の動きを含めた運動連鎖と動作の関連を観察する必要があります。

特に股関節の可動域低下と動的制御能力の低下によってエネルギー伝達を阻害し、下肢から発生した力を十分に上肢に伝えることができず、上肢依存の動作(手投げや手打ち)となります。

効率的な運動連鎖を獲得することにより、一部の加わる負荷の減少させ、出力の最大化を図ることを目指します。






2.肩甲骨安定性の改善

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