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閑話休題

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日々の日記や覚え書き、エッセイなどをまとめたマガジン。 日常の「たからもの」の記録です。
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愛と鬱の日記

まえがき 2025年、明けましておめでとうございます。 新年早々のタイトルにしてはかなり重いですが、今年もどうぞよろしくお願いします。 12月26日に経営しているカフェの最終営業を終え、まるで燃え尽きたかのように28日から鬱に入りました。僕は鬱シーズンがある程度かたまっていて、 毎年冬から春にかけて落ち込んでいるのですが、今回のはそれだけではないように思います。 僕は非HSS型HSE(刺激を求めない外向的な人)で急激な変化に弱く、人間関係や環境の変化があるときも落ち込

そのときにしか書けないこと。「自由」について。

久々に閑話休題です。 つらつらと書けるのはとてもリラックスする…。 今、カフェミチクサというお店を経営しています。 埼玉県の東大宮というところにあり、 東京方面からは40分くらいで来ることができます。 カフェの仕事に追われて、 空いている時間にPCのフォルダを整理しているときに出てきた自己紹介。 おそらく2020年に石巻で舞台に出演するときの自己紹介文だと思います。 読み返してみると若々しさが爆発してるので取っておきます。。 23歳、きらきらしとる…まぶしい…。 自分でき

トゲが生えている。 繊細なトゲ。 近づけば近づくほど、 傷つけてしまう。 君に出会えて良かった。 心から。 痛くしてごめん。 怖がらせてごめん。 トゲが生えている。 鋭利なトゲ。 きらいにならないで。 傷ついてしまう。 君に出会えて良かった。 心から。 痛みを思い出した。 孤独を思い出した。 血が出てるのに、 また近づきたくなる。 そんな自分を、 痛めつけたくなる。 痛みを受け入れるしかない。 受け入れるしかない。 Thorns are growing. del

バナナ

バナナがおいしい。 死にたいを自覚してから、 お腹がすいても食べなくて良いやと思えてきたけど、 バナナは食べられる。 ごはんにぴったり。 皮をさっとむいて、ぱくぱく食べる。 ひんやりして、もにょもにょとする。 甘い。 ほんのりすぎてちょっと泣ける。 ついでに牛乳も飲む。 2杯飲めた。 バナナ1本と牛乳2杯だけでも、ゲップは出る。 おばあちゃんの声が聞こえる。 分けて食べてたのを思い出して、家を出る。 また少し生きのびる。 バナナがおいしい。

「けい」2023年振り返りと来年の活動。

初めまして。 関東で役者をしています、 地域密着型一人演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』代表、 創作広場「けい」作家部・俳優部のオガワジョージです。 今回は、今までの活動を振り返りながら2024年度の活動についてまとめていきます。 このnoteマガジンはブランディングの一つとして、地域に向けての活動記録を公開し、経験を共有することを目的に行っています。地域への表現活動に関心のあるクリエイターさんに見ていただけたら嬉しいです。 ***** 今までの活動2023年度は

目に見えないもの。

僕は今、ベッドの中にいる。 最近、近しい友人から自分はどう見られているんだろうと気になっている。 「優しくて真面目、かな」 「あ~そうだよね」 「他の人にも言われる?」 「そうね~。みんな優しくて真面目だから、ある意味普通のことなのかな」 「でも人それぞれ個性はあるからね」 そうなった経緯は色々あって、自分の過去と向き合い、今をどう生きて、未来ではどうなっていたいのかを考えたすえ、過去の嫌な記憶を乗り越えたいと思い至ったけれど、それが荒療治でとてもつらく、自分って

はぐれた手紙

ぼくは、好きということが分からなくなりました。 人を、愛するということが分からなくなりました。 ぼくは、あなたが気になっています。どうしようもなく気になっていて、どんな時も、あなたの笑顔が浮かびます。あなたの声が聞こえます。頭の中にいるんです。何度も妄想するくらい、あなたのことが、気になっています。 あの時、何かが外れました。 街が寝静まって、灯りもつかない桟橋の上、薄い月明かりの下、あなたはぼくのそばにいて、ぼくの話をただ聞いている。打ち明けちゃってもどうしようもない、

4月27日 古希。

父が70歳になった。 久しぶりに電話をかけて、第一声で 「お誕生日おめでとう」 「おぉ、ありがとう」 笑い声のまざる寝ぼけた声が聞こえた。 「寝てた?」 と聞くと、 「こたつでうとうとしてたぞ」 と言った。 冬に帰ると、ほとんど毎日こたつに入って寝ている父が見られる。 白黒のジャージを着て、座椅子に背を預けながらすやすやと眠っている。 その姿を思い浮かべた。 「元気にやってるか?」 「元気だよ」 というやり取りが始まる。 このあとはたいてい説教くさくなる

2月20日 人を頼る。

去年よりも「これどうですか?」と人に意見を求めるようになりました。 頼ると人に時間を使ってもらうことになり、頼った手前、その時間が効果的な意見交換の時間にならないと相手に失礼なんじゃないかと感じてます。 実際に、社会人として仕事の付き合いをするならそれがマナーだとも思います。その価値観はありつつも「自分の考えを全然言語化できてないし、このまま頼っても相手に失礼だから…」と引っ込むことがなくなった、という方が正しいかもしれません。 どうしてそうなったかを振り返ってみると、

2月9日 消費とバンクシー、現在地。

書いたまま投稿してなかった…。 東京都足立区亀有。25歳分の2年と思うと、意外と住んだ街。 2月あたまに亀有から埼玉の越谷市に引っ越し。 5年間住んだ春日部市のお隣。 ここは何年住むかなぁ。 また時を重ね、愛を着けていく。 亀有の家はシェアハウスで、ホテルみたいな個室型。 廊下とシャワーとキッチンと、洗面台と洗濯機、乾燥機付き共有スペース。 レンジや炊飯器など、冷蔵庫以外の生活家電はみんなで使う。 そこの一階は僕しかいなかったので、完全に私物化してました。 私物化してい

5月9日 母の日。

久々の日記。 この前職場で母の日のプレゼントとして「ハーバリウム」を作った。 子ども達と一緒に作ったりはできなかったけど、完成した作品のいくつかを見せてもらった。 お花やビーズを詰め込む子もいたし、シンプルでキレイな子もいた。 小さな手紙を添えて包装してあった。 作る過程を考えると胸があったかくなった。 新一年生の男の子がやってきて、 「ねぇねぇ先生、これ見て! すごい? すごい?」 と食い気味に聞いてくる。 「すごいきれいね! 手紙も書いて、感動するよきっと」

3月31日 4分の1。

2021年も3ヶ月が過ぎる。 今年のテーマは「水」だけど、まだまだ「水」には程遠い。 烈しく、穏やかに間を流れる、そんな一年を過ごしたい。 耕した「土」に蒔いた種へ、栄養を注ぐ。 すべてが芽になる年にしたい。 去年の10月に開業したなら、今年か来年の10月には法人化したい。 会社にするために勉強をする。やる気があるうちは、努力を惜しまないようにすべきだ。残り数か月でどこまでできるか、頑張ろうと思う。 (2021.3.31)

3月30日 熱しやすく冷めやすい。

やりたい事柄と、やりたくなくてもやらなければいけない事柄が同時に来たとき、やる気はやりたい事柄に注がれる訳ではなく、相殺された…。 数か月前に遅めの「梨泰院クラス」を堪能した僕は、ここ数日「スタートアップ 夢の扉」という韓国ドラマを観ている。起業するために奮闘する若者たちの姿が僕の心をがっちりと掴みドはまりしている。単純に経営、経済の勉強にもなる。 僕はどちらかというと、こまごましたお金の計算とかをするのは好きな方だ。ケータイ家計簿のくせがきちんと習慣になっているのが良い

3月29日 道草。

春から新一年生になる子たちと公園で遊んだりした。 その行き帰りの道中で、彼らはたくさん道草をくった。 桜や道端の白い花を見て、ときには近づいて匂いを嗅いだりした。名前の知らない藪の葉をむしったりもした。4時頃の沈みかかった太陽の光に照らされて、どこからともなくやってくる綿毛を手で捕まえようと追いかけた。石の影に潜んでいる虫を見つけてはしゃがみ込んで観察し、ミミズかなぁ、いや何かの幼虫じゃない? と話していた。 時間も時間だったので、早く連れていきたい気持ちもありつつ、好