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第2回ハイデガーの『存在と時間』:不安からの逃避
・はじめに
マルティン・ハイデガーの『存在と時間』第2回では、不安とその逃避について考察が行われます。
このテーマを通して、世人(ひと)という概念が、私たちの日常生活にどのような影響を与えているのかが探究されます。
・自己理解と世人
ハイデガーは、私たちがしばしば「自分を自分でないものとして理解している」ことを指摘します。
私たちが美術館で作品を鑑賞する際、その作品を自分の視点で評価するのではなく、他人がどう評価しているかを気にしてしまうことが多いでしょう。
このような現象を「世人(ひと)」という概念で説明します。
世人は、無責任や同調圧力の源であり、私たちを他者の評価や世間の価値観に縛り付けます。
世人の特徴とその影響
世人には、以下の三つの特徴があるとハイデガーは述べています。
1世間話:みんなが理解できることを共有する会話。これは浅いレベルでのコミュニケーションに留まります。
2好奇心:新しいことに次々と興味を持つが、深く探究することなく、表面的な理解にとどまる傾向があります。
3曖昧さ:物事をはっきりさせないままにしておくことで、責任を曖昧にすること。
これらの特徴が集まることで、世人に囚われた人間は無責任になり、他者への暴力やいじめといった問題が生じることがあります。
責任の不在が暴力を助長し、社会においては「みんながそうしているから」という理由で自分を正当化するロジックが働くことになります。
こうして、誰もが責任を引き受けず、無責任な行動が蔓延するのです。
・世人からの解放と自己の決断
世人に憑りつかれた人間は、表面的な安心感を求めるために、他人に合わせて生きようとします。
しかし、その結果、自己の本質を見失い、無責任な生き方に陥ることになります。
ハイデガーは、私たちが真に自由になるためには、世人の影響を断ち切り、自分自身の判断に基づいて生きることが必要であると説いています。
世人に流されず、自らの価値観をしっかり持つことで、より責任ある決断ができるようになるでしょう。
・おわりに
他人の評価や世間の価値観に左右されることなく、自分自身の判断で行動することが、責任ある生き方の第一歩です。
世人に流されないように意識し、自己の本質に立ち返りながら、日々の選択を行っていきましょう。
ご清聴ありがとうございました!
次回は「ハイデガーの『存在と時間』:本来性を取り戻す」でお話しさせていただきます。
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