全力で考えてみた「成長が早い人」
さて、今回は、全力で考えてみたシリーズの第二弾として、
「成長が早い人」について考えてみたいと思います。
そして、「成長が早い人」の裏返しは「成長の遅い人」、
つまり、両者は表裏一体の関係にあると言えます。
ということで、今回はコーチングを専門としているところを活かして、
「成長が早い人」について考えていきます。
全力で考えてみた「成長が早い人」とは?
そもそも、「成長が早い」の定義から
哲学をかじっていると、こういうところについついこだわってしまうのですが、やはり、「成長が早い」を語るのなら、ここからスタートするべきです。自己啓発本や実用書では実はこの部分が前提にされていることが多いです。しかし、前提を定めておくのはある意味、科学的なスタンスとも相通じます。
とはいえ、定義は深入りしすぎると泥沼になります。
というのも、「成長」ってどういう意味?ってところまで考え始めると、例えば現在的な文脈で使用されている「成長」には現代人のマジョリティな意思は資本主義の観点からの恣意性が混入している…みたいなことを言いだすときりがないので、これ以上深入りしなくて済むように定義します。
それは、
「成長=ハードスキルないしソフトスキルを向上させること」です。
各種スキルの用語を整理しよう
例えば、専門性が高い業務を行う仕事では、似たような用語として、
「テクニカルスキル」と「ヒューマンスキル」といった用語が使われます。
ちなみに「スキル」と言われると、なんだか、「人間的な力」などを軽視されているような印象を受けますが、その点は誤解です。
このあたり、理解がややこしいので、図で示しますね。
「ハードスキル」:いわゆる、一般的なイメージのスキルに該当します。とはいえ、技術的なスキルに加え、英語力や論理的思考力、プロジェクト管理能力などもこちらに含まれる広い概念です。
「ソフトスキル」:いわゆる、コミュニケーションスキルの印象をもたれがちですが、それだけでなく、ジェネラルなスキルです。それゆえ、いわゆる「人間力」などもこちらに含まれます。
「ハードスキル」のうち、特に、専門性が高いスキルを抜粋したものが、「テクニカルスキル」です。ですから、英語力や論理的思考力、プロジェクト管理能力などはこちらに含まれません。
同じく、「ソフトスキル」のうち、対人関係能力などに特化したものが、「ヒューマンスキル」と言えます。
そして、「本質を掴んだり」、「抽象的な思考ができたり」、「ロジカルに物事を考えられたり」、いわゆる、「地頭が良い」と言われる領域が「コンセプチュアルスキル」になりますが、地頭と言われるだけであって、トレーニングで伸ばせるには限界がある領域とも言えますね。
どうでしょう?
実は「スキル」でかなりの範囲を網羅できることがわかりました。
あくまで、一般論として語れるのは比較的ジェネラルな観点から
例えば、「編集者ならこういうスキル」とか、「国税調査官ならこういうスキル」とか、「スタイリストならこういうスキル」みたいに、専門性が非常に高い職種については固有のスキルや適性が求められることがあります。
あるいは一芸に秀でてさえいれば、他のジェネラルな項目はすべて帳消しにされることもあるでしょう。
しかし、そのような特殊性に特化したものは、他に生かすことが難しいので、今回はあくまで、ジェネラルな観点で語りたいと思います。
それでは、成長に関与しそうな因子たちを列挙してみたいと思います。
さて、早速列挙してみましたが、非常に多いです。
きりがないので、22個の因子にしました。これでもかなり多いですが…(笑)
学習意欲の高さ=好奇心や探究心の高さ
適応能力の高さ=柔軟性=変化を恐れない
人間関係の構築の巧みさ
内省力の高さ
自己開示力の高さ
目標管理とモチベーション管理
主体性の高さ=積極性=自分事として物事に取り組める
チャレンジ精神=リスクを恐れないマインド
周囲の人を巻き込む力
フィードバックを求める姿勢と受け入れる心
ロジカルシンキングの高さ
直観力=本質把握力の高さ
アクションの速さ=行動力
自分の限界を敷かない
弁証法的な解決策を考えられる=発想力×課題解決力
バランス感覚
プライドのメリハリ
観察力=人から盗む力の高さ
決断力の高さ
ポジティブマインド
傾聴力の高さ
教養力の高さ
評価の仕方について
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