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迷い犬と家族になりました(出会い編)その1

桜の咲く時期、集落に迷子の犬がやって来ました。
「最近、犬おるな」と噂は聞いていたのですがしばらく私たち家族は会う機会がなく・・3週間程過ぎた頃やっとその犬と顔を合わせました。

不安そうな目に、困ったなって歩き方と尻尾。
見た目は柴犬っぽくて、毛がボサボサ。
そして、あばらが数えられるくらい浮いていて腰もふらついていました。
すぐに、近所の人が話していた迷子の子だなと思ったのと、不安そうで困った感じはあったけど、人間が嫌いという印象はなく慣れたら触れそうな感じで、目が優しいなと感じました。

実はこの迷子犬と出会う少し前、迷子だと思われる懐っこい黒猫と出会ったのですが、出会った翌日に亡くなってしまい、すごく後悔していたのです。
そんなこともあり、今度困っている子がいたらできることをしようと思っていたのと、出会いがあったら犬と一緒に暮らしたいと思っていたので近所の人に相談しながらその犬に近づくことにしました。

出会った日の夜(R5/3/20)

急だったのでドックフードは持っていなかったけど、とりあえず我が家の猫のキャットフードを家の隅に置くと、すぐに食べてくれてその日のうちに身体を触らせてくれました。
感覚的に人間と暮らしていた子だな・・と思い、首輪なしで痩せた身体でふらついていたので事故も怖かったし捕まえようとネットで柴犬サイズの首輪を購入しました。
首輪が届くまでは、キャットフードをあげてココではご飯が食べられると思ってもらう事にしました。

山暮らしですが、ネットで買った首輪はすぐに届きご飯を食べた終わった後に首輪を付けました。
首輪もすんなり抵抗なしでつけることが出来たし、きっと首輪経験ありな感じでした。
やっとここで私が仕事で町から出る用事があったので犬用ご飯と、とりあえずのロープを購入し、その晩に犬らしいご飯を食べてもらい首輪にロープを通し、大きい段ボールの中に使わなくなった夏掛けを入れて安心できる場所を作りました。

即席段ボールハウス

怖がらせたくなかったので、心配ではあったけれど段階を踏みました。
ご飯をあげて怖くない人間だと思ってもらい、身体に触り、首輪をして、次にロープを首輪に通して家の木と繋ぎました。
初めての事だし正しかったのかは分からないけれど、とにかくここまできました。

そして首輪→ロープの間で動物愛護センターに電話をして、迷子犬を探している人がいないか問い合わせをしました。
愛護センターの担当者の女性は、電話をかけた時にあまり元気がない感じの対応だったのですが(嫌な感じではなかったけれど)もしも飼い主が見つからなかったら家族になるつもりでいる事を伝えると、明らかにテンションアップしていました。
愛護センターの人だって色んなケースを目の当たりにしていると思うので、家族になるつもりと伝えて安心した様でした。
親切に色々と教えてくれ、愛護センターに迷子犬の特徴と写真を送り、警察署へ行って届け出も出しました。
3か月の間に飼い主が出てきたらこの子は元の家族の所に帰る。
それもよし!
3か月後、飼い主が現れなかったらうちの子になる。
それもよし!

そんな状況でも名前は必要だと思い、桜の時期だったこともありオスかメスかも分からなかったけど「さくら」と仮の名前を付けました。



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