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葬送のフリーレン

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『葬送のフリーレン』は、現在(いま)とても熱いマンガの一つだと思ってます。表面的には淡々と進んでいる雰囲気の時が多いですが、魂が熱く、奥が深い。原作マンガ、アニメいずれかを問わず…
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#漫画

「葬送のフリーレン」118話ネタバレ感想:壮大な恋物語

この物語は究極の「すれ違いの恋の物語」とも言えるし、「時を超えて気持ちを通い合わせる恋の物語」とも言える。 第118話「フィアラトール」のネタバレ感想です。 未読の方はご注意ください。 魔族の幻影に飲み込まれ、まさかの(ヒンフリ・ファン狂喜の)状態になったヒンメルとフリーレン。 そのあとの展開に深く感動したので、勇者ヒンメルの境地を想像してみた。 出会い フリーレンと初めて出会ったのは、暗い夜の森。花畑を出す魔法を見せたときに、とても綺麗だと思った。(6巻) 大人

葬送のフリーレンの薦め

その前の大人夏休みTODOリストで漫画を読むことをリストアップしました。そのうちの一つ、葬送のフリーレンの魅力にどっぷりハマったので少しお話しさせてください。 ちなみに漫画を読んでいる途中で大好評のアニメも観たことでより一層沼にはまりました。今回は興奮ゆえ殴り書きであることをお許しください。 あらすじは以下の通りです。  まず勇者一行の冒険という伝説を物語にするのではなく、冒険のその後を物語にすること自体、観衆は呆気にとられてしまいます。物語が全体を通して淡々と進んでい

腐敗の賢老クヴァールとか言う天才

この記事には単行本の内容を含むためネタバレに注意してください。 葬送のフリーレン待望のアニメ第一話がついに放送されましたが皆さんはもうご覧になりましたか?今回はそんなアニメ第一話から「人を殺す魔法」に登場した腐敗の賢老クヴァールについて解説していきます。 クヴァールにつてクヴァールは人を殺す魔法(ゾルトラーク)を開発し、悪逆の限りを尽くした魔族です。魔王軍の一員として魔王に忠臣を誓っていました。しかし、その強さ故に80年前に勇者一行によって封印されてしまいます。 人を殺

葬送のフリーレンにおける魔法

金曜ロードショーでの初回放送を控え盛り上がりを増している「葬送のフリーレン」。この作品を語る上で切っても切り離せないのが魔法です。今回はこの魔法について説明していきます。 魔法を使う種族本作には様々な種族が登場しますが主に魔法を使うのは、エルフ・人類・魔物・魔族の四種です。 中でも人類は魔法使いと僧侶の二職に分かれ、それぞれ使う魔法が大きく異なります。 人類の使う魔法人類が使う魔法は大きく分けて戦闘用の魔法・民間魔法・女神様の魔法の三種類です。 ・魔法使いが戦闘に用いる

【葬送のフリーレン】小ネタのリフレイン:リーダーとしてのフリーレン

漫画「葬送のフリーレン」では、同じ表現やストーリー展開などが繰り返し登場(リフレイン)することが多々あります。 本記事では、2~3回程度登場する、小ネタのリフレインを紹介したいと思います。 何度も繰り返し登場するリフレインについては、以下の過去記事にてまとめてありますので、興味があればご一読ください。 フリーレンはパーティーメンバー全員に対して、「偉いぞ」と褒めています。 元々は個人主義でマイペースだったフリーレンですが、何かをやり遂げたメンバーを褒めている姿を見ると

読者の声を集めた葬送のフリーレンレビュー

「葬送のフリーレン」は、多くの読者に愛されている作品です。 魔法使いのエルフ、フリーレンが仲間と共に旅をする姿を描いており、その感動的なストーリーと美しいイラストが特徴です。 この作品は、深いテーマや心に残るキャラクターたちが魅力で、多くの人々に支持されています。 「ストーリーが感動的で何度も読み返しています。」 「キャラクターの成長が描かれていて共感できる。」 「絵が綺麗で、見ているだけで癒されます。」 葬送のフリーレン【悪い口コミ・評判】「ストーリーが途中で中

【葬送のフリーレン】考えを整理する時間を静寂で満たす

TVアニメ『葬送のフリーレン』では、Evan Callさんが作曲した劇伴が、作品の雰囲気に合っていて、作品の価値を上げていると考えています。 ただ私自身が音楽初心者で、音楽が良いかどうかは評価できないです。 よって本記事では、劇伴の音量と、劇伴が始まるポイントのみに観点を絞って、その効果について考察したいと思います。 本記事では、TVアニメ『葬送のフリーレン』の他に、比較として『ぼっち・ざ・ろっく!』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、『宇宙よりも遠い場所』の場面を

【葬送のフリーレン】構成のリフレイン:対比構造

漫画「葬送のフリーレン」には、様々なリフレイン(繰り返し)が組み込まれています。 それらを意識しながら読み進めるのも、この漫画の一つの楽しみだと考えています。 リフレインの種類についての概要はリンクを参照して頂き、以下では具体例について紹介します。 対象は単行本全11巻107話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。 本記事で紹介するのは、構成のリフレインの「対比構造」です。 「対比構造」とは漫画「葬送のフリーレン」に限る話ではないですが、ストーリ

勇者ヒンメルへの道

「葬送のフリーレン」は今、新刊を買って読み続けているマンガだ。劣化前のTwitterで早い時期から「斬新なマンガがある」との情報をキャッチしており、「どうせ面白い」のスタンスで味わいながら読んだ。 斬新さというのは、魔王討伐後の世界であること。勇者一行が偉業を成し遂げるカタルシスをすっ飛ばして、長生きの魔法使いエルフ、フリーレンが過去を振り返りながら、物魔王討伐後の世界を生きる。 フリーレンの視点はちょっとズレているので、思い出す過去はささいな出来事ばかり。最初は地味なマ

¥200

大切な人の喪失と『葬送のフリーレン』に支えられた日々

最近、私は大切な親しい人を失いました。その悲しみは言葉では表現しきれないものでしたが、幸いにもその期間、妻が私の側にいてくれました。彼女の支えなしでは、この困難な時期を乗り越えることはできなかったと思います。 妻が常にそばにいてくれることは、私にとって大きな救いでした。しかし、彼女が仕事で忙しく、一人になる時間が増えると、どうしても悲しみが押し寄せてきました。そのとき、私は漫画に救いを求めるようになりました。物語の中に没頭することで、一瞬でも現実の辛さを忘れることができまし

【漫画】葬送のフリーレン13巻の感想

*出来るだけ詳しいネタバレは避けていますが、大まかなあらすじなどは出てきます。ご了承ください。 葬送のフリーレン13巻を読みました。 漫画のフリーレンとアニメのフリーレンでは 同じお話なのに、感じる温度が違います。 漫画のフリーレンのほうが、青ですこし冷たく儚い。 アニメのフリーレンのほうが、赤でじんわりと温かい。 どちらにも良さがあって好きです。 13巻は前巻の続きと、いつものように旅の道中での出来事、 そして、新しい章への導入部分が描かれていました。 ヒンメルた

【雑記】『葬送のフリーレン』が大好きなのに、なんかエラいミスを犯してしまった

先日、エモさに負けて勢いでこんな感想を書きなぐってしまった。 私は単行本派の人間なので、基本的に漫画の新ストーリーは3~4か月後にまとめて知ることになるわけである。 で、今回はそのブランクが招いた「やっちまった話」を、ここに己への辱めとして残しておこうと思う。 ○13巻を読み切ってからの感想正直、118話について読み始めの時点では強めの違和感を感じていたんですよ。 あれ?過去に飛ばされた時点ですでに魔族に襲われてたっけ? あれ??幻術にはどのタイミングで掛かったんだっけ

「葬送のフリーレン」に見る終わった後の物語

今更言うまでもないですが、「葬送のフリーレン」面白いですよね。漫画もアニメも素晴らしく、火の打ちどころのないストーリー展開と魅力あるキャラ設定だと思います。 僕がもっとも惹かれたのは、「終わった後の物語」というところです。「葬送のフリーレン」は、勇者ヒンメルを中心としたパーティーが魔王を倒した後の物語です。言ってしまえば、後日談です。 昔から僕は「終わった後の物語」に惹かれる傾向にあります。情熱的な恋をして別れた後のふたり、引退したスポーツ選手の人生などですね。 多くの物語

葬送のフリーレン全巻読んだ

読みました! 現時点で出ている単行本13巻まで。 下記、感想です。(ややネタバレ) これはもしかすると壮大なラブストーリーなのかもしれない……と思った。フリーレンが10年間フラグを折り続けた結果、こんなことになっちゃってる。 10年間、もはや魔王がどうとかではなく、ひたすらフリーレンに情操教育を施す旅だったな。(教育係三人) 推しはもちろんゼーリエです。でもフランメもわりと好きなので、強い師匠キャラが好きなのかもしれない。 この作品ってちょっと特殊かなと思っていて