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勇者ヒンメルへの道

「葬送のフリーレン」は今、新刊を買って読み続けているマンガだ。劣化前のTwitterで早い時期から「斬新なマンガがある」との情報をキャッチしており、「どうせ面白い」のスタンスで味わいながら読んだ。

斬新さというのは、魔王討伐後の世界であること。勇者一行が偉業を成し遂げるカタルシスをすっ飛ばして、長生きの魔法使いエルフ、フリーレンが過去を振り返りながら、物魔王討伐後の世界を生きる。

フリーレンの視点はちょっとズレているので、思い出す過去はささいな出来事ばかり。最初は地味なマンガだなと思ったけど、現在の時間軸でバトルがはじまりだしてから一気に面白くなった。

以前書いた記事「笑いを忘れた哀しい男が今でも新刊を買って読んでいるマンガ」では、フリーレンは今があまりにも旬だったので、タイトルを上げるだけに留めた。

完成度の高いマンガなのだが、この作品の中でどうもピンとこない人物がいる。キャラクターとして成立していない感じすらする。勇者ヒンメルだ。

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