凡人がパーソナルトレーナーになるまで
私は大阪でパーソナルトレーナーの仕事をしています。
年間1400以上のセッションを指導しています。
(もっとすごいトレーナーはたくさんいる...)
よくお客さんからは、「スポーツ系の専門学校に行ってたんですか?」と聞かれますけど、普通の4年生大学に通ってました。体育大学でもないです。
運動学とか解剖学とかも全く知らない状態からのスタートです。
一応、大学では生物系の学科を専攻していましたけど、筋肉のこととかは全然習っていませんでした。
そんな男がパーソナルトレーナーになるまでの経緯をだらだらと以下に書いていますので、人生の中で一番ヒマだと思ったときにでも読んでください。
親指スクロールの疲れを出したくない人は、ここでブラウザを閉じてyoutubeでも見ましょう。 ブンブンハローユーチューブ🤗
【きっかけ】
大学2年生の春休みのときに筋トレを始めました。
理由はモテたかったから。
(*筋トレしても別にモテません(笑)男からはいいね~って言われるようになる...笑)
あとは、2か月間の長い春休みをダラダラと過ごしたくないなと思って、近くのフィットネスクラブに入会しました。
大学生で時間もあったので、youtubeで見ていた人の動画を参考にして、週4日~5日で通っていました。 どんだけ行くねん。
通っていると、徐々に体型の変化が出てきてハマっていきましたね。
これといった趣味がなかったところに筋トレが入ったことも、生活に充実感が出て嬉しかったです。
大学3年生の10月ごろにパーソナルトレーナーという職業を知り、直感的に「トレーナーになろう!」と決めました。
就活も放棄して、単位もそれまで全部取っていたので後期の授業はサボりまくりましたよ。
(一応、卒業に必要な単位はとりました)
そして、浮いた時間をトレーナーの勉強に費やすことにしました。
【トレーナーのスクールに通う】
しばらく自分で勉強を進めるわけですが、どんなところを勉強していけば良いのかが分からなくなってきたので、独学ではダメだなと思うようになりました。
スポーツ専門学校出身でもなければ指導経験もないので、さすがにこのままじゃトレーナーになれないなと思い、大阪のスポーツ専門学校を調べるわけですが、学費が100万円くらいするんですよね。
「大学の奨学金も負債していて、さらにプラスで100万円か。どっか適当なとこに就職して、お金貯めたら専門学校に行くか...」
なんて考えていたら、ネットでパーソナルトレーナー養成スクールとなるものを発見しました。
今はかなり養成スクールという知名度がありますけど、当時はまだそこまで知名度はなかった印象です。
『半年で即戦力のトレーナーへ!』とか書いてるから、そりゃ入校しようと決めて電話しましたよ。
(*半年では即戦力のトレーナーになれないと後で気付くのですが笑)
親にもトレーナーになったらスクール代を返すから、入校させてくれと相談して学費を出してもらいました。
ネット動画で座学を学びながら、週1で実際にパーソナルトレーナーとして活躍している人のジム(スクールの会社が経営しているジム)に通い、実技指導を学ぶという半年間のプログラムです。
中間試験と最終試験があり、座学と実技の試験をそれぞれ合格しないと卒業できないものでして、中間試験は難なくパスすることができたのですが、最終試験は座学1回落ちて、実技は2回落ちました...(笑)
最終の実技試験は友達にも協力してもらったのですが、めちゃくちゃ緊張しましたよ。
友達をお客さん役として実技試験を行ったのですが、友達に敬語で教えること自体ぎこちなくなるのに、傍から2人の現役トレーナーがバインダー持ちながら鋭いまなざしでチェックしてるんですよ。
頭8割真っ白でっせ。
まぁ、なんとか実技も合格にしてもらってスクールを卒業することができました。
【トレーナーになれない期間】
通っていたスクールでは、就職サポートもしてくれていたので、定期的に色んなジムの経営者の人と面談をする機会がありました。
面談をして、経営者側がいいなと思った人がいればスクールにオファーをかけて、スクールから本人に連絡が来るシステムです。
いわゆる斡旋ってやつですね。
面談会にも行きつつ、自分でも色んなパーソナルジムに履歴書を送って面接に行ったりとしていたのですが、全然受かりませんでしたよ。OMG!
東京で開催された面談会にも行って、東京のパーソナルジムから面接のオファーも受けたのですが、結局落とされました。
帰りの新幹線はお葬式みたいな雰囲気が漂っていたでしょうね。
なんかパーソナルトレーナーのイメージって、テンション高くてキラキラしてる感じじゃないですか。
元々内気で人見知りな性格の私からは、そういったキラキラした印象がなかったんでしょうね。
学校でも、どちらかというと陰の方でしたし。
不採用だった理由も、「指導は落ち着いていて丁寧で良かったのですが、もう少し垢ぬけた印象があればより良かったと思います。」とか言われましたよ。
中には、「硬い印象だから、トレーナーじゃなくて事務系の仕事の方が向いていると思うよ。」とか面と向かって言ってきやがって、面接なのに7割は自分が経営者になるまでの苦労話をしてきたク〇社長もいました。
こいつぶん殴ってやろうかな。って思いましたよ(笑)
でも、その時は全然トレーナーとしてスタートできてないから、自分の性格ではパーソナルトレーナーになれないし向いていないのかなぁ。って思っちゃってました。
しかも、通っていたトレーナースクールのホームページには、自分よりも後に入校した人たちが「大阪の○○ジムで活動することになりました!自分の好きなジャンルを仕事にでき、お客様の役に立ててとてもやりがいがあります!」とか書いてあって、腕組んでニコニコの写真とか紹介してんの。
「なんで自分の方が先に卒業してるのに、後から入った人が先にトレーナーになれてんの...」って色々と悔しかったね。
人と比べたらダメなのはわかってるけど、見てまうのよ。
ほんまにこの時はメンタルがブレーキングダウンしてました。
自分の中に朝倉未来が召喚されてたかも。
みんな就活のときこんな気持ちだったんでしょうね。
【4か月で退職する】
なんやかんやで頑張りまして、大学を卒業してから2か月後に就職することができました。
パーソナルジムではなくて、フィットネスクラブの会社です。
スクールの斡旋を受けて、そこのフィットネスクラブの営業担当の人が「うちではパーソナルトレーニングのサービスもしてますので、どうでしょうか?」とオファーを受けました。
早くフリーターから脱出したかったので、はい。と答えて面接を受けて就職をします。
いわゆる普通のフィットネスクラブなので、始めはバイトとして2ヵ月の研修期間がありました。
ジム、プール、ラウンジの監視と管理業務を行います。
トレーニング指導は一切していませんでした。
研修終了後に統括から「正社員として働く場所は○○なので、一緒にご挨拶と見学に行きましょう。」と言われます。
先方の職場へ見学に行きました。
「ここはダメだ。辞めよう...」って思いました。(笑)
ここでパーソナルトレーナーとして成長して活動していくことはできないなと、直感的に感じました。
これが当たってましたね。
業務内容は研修のときと何ら変わらずに、ジム、プール、ラウンジの監視・管理業務のみ。
指導できることはマニュアルで決められたストレッチを複数名のお客さんと一緒にすることだけ。
トレーニング指導もマニュアルで決められた軽い運動のみ。
これはパーソナルトレーニングではなくてインストラクター業務だと思い、統括に相談しましたが、「これからパーソナルトレーニングのサービスを始めていくつもりだから、まだ早いよ。」と言われます。
ちょっと面談で聞いていたことと話が違うと思ったので、転職活動をスタートさせました。
再び大阪やら兵庫のパーソナルジムに面接に行くわけですが、また落とされるわけですよ...ピエン😥
正社員として働き始めてから約2か月後くらいに、実家の近くにあるパーソナルジムの求人が出ていたので応募をして、面接を受けに行きました。
面接場所に行くと、ジムの社長が座っていまして、これまでの経緯とか志望理由などを話しました。
社長と話しているのに、なんか緊張はしなかったんですよね。
良い意味でフランクに接してくれました。
一通り話が終わると、社長から「家から近いからここの店舗で良いよね?いつから働ける?もう採用するんだけど。」って言われました。
マジでビックリしましたね。(笑)
今までは後日に改めて合否の連絡が来る形だったのに、いきなりその場で採用されたもんだから、「えっ、良いんですか?」って言っちゃいました(笑)
んなことで、働いていたフィットネスクラブを4ヵ月で退職し、すぐにパーソナルジム(現在の活動場所)で働き始めることになりました。
【現在】
垢ぬけていないとか、堅苦しい印象だとか、色々と面接で言われて落され続けてたトレーナー未経験の男が、今はパーソナルジムの店舗責任者ですよ。
(今思うと、確かに当時は垢ぬけていなかったなと思う(笑))
お金もそこそこいただいておりますし、何が起きるか分かりませんね、マジで。
結果論やし、美談化になってしまうけど、色々と面接落とされたりフィットネスクラブに短期間やけど就職して良かったなと思います。
難なく面接に受かってたら、あそこまでの悔しさをバネにして勉強とかはしてなかったかと思うし、フィットネスクラブでも丁寧な接客を学ばせてもらいましたし。
実力とかじゃなくて、ただの運やと思ってますけど、何の取り柄もなくてキラキラもしていない凡人の男でもパーソナルトレーナーになれるってことですよ。
私は暑がりの汗かきなので、スーツを着て仕事は極力やりたくないと思っていたので、その点も叶えられて良かったです😂
いや~、ちょっと長くなりましたね。
親指疲れてませんか?
ここまで読んでくれた人とかいるのかな?(笑)
読んでくれたあなたは絶対に良い人ですね👍
ありがとうございました。
他にもゆるりと色々書いていこうと思いますので、良かったら読んでみてください。✌🏻
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