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「あっぱれさんま大先生」27年の時を超え、裕太くんが起こした同窓会プロジェクトの全貌!

・「あっぱれさんま大先生」概要とその魅力


あれこれ言うた!!
https://youtube.com/@arekore_yuta

「あっぱれさんま大先生」はさんま大先生がオーディションで選ばれた小中学生を相手にトークを展開する人気バラエティ番組。1988年〜1996年まで放送され、そのあと2000年までは「やっぱりさんま大先生」という後続番組が放送された。

・個性豊かな子どもたち
生徒は子役という前提はありつつも、経験のある子もない子もおり、個性豊かな面々の魅力をさんまさんが引き出すという展開が同世代の子供から大人まで多くの視聴者に人気だった。子供の頃に観た人ならわかると思うが、生徒の発言を面白がってみていたが、大人になってから観るとさんまさんのMC力の素晴らしさに気が付く。何も考えずに挙手する子のことをいなすこともなく、ちゃんとスルーする。声の大きい人だけを相手にせずに、しゃべらない人にも話を振る。「弁の立つ人」が面白い可能性は高いが、引っ込み思案なタイプの人にも思い考えがあるので、そういった部分を拾い上げることでバランスを取っている。台本についてはゼロというわけではないようが、少なくとも演技をしている感覚の子供たちは当時あまりいなかったのかもしれない。中には物心付くまで出演している実感がないままの子もいたようで、「あんまり覚えていない」という卒業生もちらほらいるようだ。ちなみに後期の「やっぱりさんま大先生」くらいになるとぐっと現代に近付いており、自然体よりは演技要素が必要な場面が増えた印象なので、96年まで放送された「あっぱれ」の空気感は現代のテレビにはないものがあると言える(あったら教えてほしいくらい)。

・27年の時を経て再燃した裕太くんの同窓会プロジェクト

88年から出演していた山崎裕太は現在42歳。現在も映画やドラマに活躍する俳優なので名前を知っている人は多いと思う。彼はホリプロ所属のタレントで、自身でYouTubeをはじめ、SNSでも情報発信を行なっている。そんな彼の目に留まるコメントの多くが「同窓会をしてほしい」といったものだったようで、YouTubeの企画として「同窓会プロジェクト」が立ち上がった。彼自身の思いとしては、そもそも面倒臭かったようだ。OB・OGの中にすでに芸能界を引退している人、声をかけないほうがよい人などの線引きが芸歴の長い彼なりにできているからこその「めんどくさい」であって、どこから手をつけたらいいのかというまさに暗中模索状態で企画はスタートする。しかし「あっぱれ」で共演経験のある現在41歳の内山信二とは親交があったので、裕太くんはまずは内山くんに連絡をした。内山くんは「あっぱれ」当時、裏ではひどいいたずらっ子だったようだが、さんまさんから伝授された笑いノウハウを小学生、中学生ながらうまく番組に生かしていた。事業の失敗などがありつつもそんなに「バラ色の珍生」とか「いつ見ても波瀾万丈」みたいな感じでもないようで、マイペースに人生を謳歌しつつ、タレント業に勤しんでいるようだ。裕太くんとの電話では「わかった、声かけとくよ」といったことを言っていたが結局何もしていないのが内山ワールドだ。裕太くんはわかりきっているので、結局自分がリーダーシップを取って、舵取りをしている。

・再会を果たした「あっぱれさんま大先生」のメンバーたち

裕太くんのYouTubeチャンネル「あれこれ言うた!」では、まず福長康一くんとコンタクトが取れ、YouTube番組で再会。市役所(上野秀樹)もすっかり頭部が寂しくなっている姿で出演し、出演者に燻製をプレゼントした。ほかにも、ブランドくん、未央ちゃん、菜穂美ちゃん、章久(あきひさ)くん、あゆみちゃん、なおみちゃん、あやかちゃん(あーやん)、佳奈子ちゃんの情報や、電話出演、リアル出演が実現した。「あっぱれ」の人気者だった有田気恵(きいちゃん)ら連絡の取れない人がいたのも事実だが、これだけの数の「あっぱれ」メンバーとのコンタクトを取ることに成功した裕太くんだった。

・同窓会スペシャルが地上波で実現!
裕太くんはYouTubeチャンネルで当時のプロデューサーである三宅さんの元を訪れ、企画書を提出するに至る。どう考えても裕太くん的にはめんどくさいことなんだとは思うけど、きっとワクワクしてたことも確かだ。三宅さんは70代ならが今でもバリバリ働いているので、最終的にさんまさん、フジテレビをつなぎ、同窓会スペシャルの特番枠を抑えるに至った。

・番組情報


フジテレビ「あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル」
2023年7月1日(土)15:30~17:00
<出演者>
明石家さんま
上野秀樹 / 歌代未央 / 内山信二 / 小嶋亜由美 / 中武佳奈子 / 鳴海晃司 / 福長康一 / 増川浩行 / 村岡綾佳 / 矢川菜穂美 / 山崎裕太 / 湯山絵梨
ナレーター:加藤諒
※関東ローカルらしいが、TVerがあればどこに住んでいても視聴可能です。

・伝説のキャラクター、きーちゃんへの思い

リアルタイムで「あっぱれ」はそんなにずっと観ていたわけではないが、ものすごく記憶に残っている。特に内山くんときーちゃんだ。当時の番組を今観ると、ものすごいハイレベルで、子どもの潜在能力をバラエティで引き出せるさんまさんというのは本当にすごい人だなと思うと同時、きいちゃんの奔放なキャラを受け止めるさんまさん、生徒の空気感が素晴らしかった。現代になって「連絡が取れなかった」というあたり、すごくきーちゃんらしくもある。内山くんと裕太くんはきーちゃんと3家族でハワイに行くみたいな親交があったはずなので、連絡を取ろうと思えば取れるけど、深追いしない、YouTubeでもあんまり取り上げないあたりが、裕太くんの優しさなのかもしれない。

・90年代のテレビ番組の自由さ / SNS社会の現代の窮屈さ(それって私の感想ですよね)

テレビにとどまらず、最近は「細かいこと」にフォーカスしがちで、ちょっと気に食わないことがあるとそれに対する文句が爆発しがちだが、90年代はまだずっと寛容だった。「今だったら、あきひさくんはうるさいと散々言われるんだろうな」と思うけど、当時のフィルターで見ると「さんまさんはうまくいなして、周りもあんまりムキにならないで、うまくスルーしつつ、面白いところを引き出すようにしていた」という感覚。いつから自分はこんなに汚れちまったんだー!と思う部分もありつつ、「あっぱれ」に学ぶことは多いなと思う。SNSがなかった時代の寛容さ、間の取り方、会話の自由度を思い出した。仕事してると、安心して話せる人がいたほうがいいな、、としみじみ思ってしまうくらい、「あっぱれ」時代の雰囲気を恋しく思った。

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