名作出だしの一文 吾輩は猫である。
日本の名作 出だしの一文(発行日・2018年7月10日、著者・樋口裕一、発行者・赤井仁、発行所・ゴマブックス株式会社)を読み返している。誰もが知る日本の名作46作品の冒頭部分の名調子、名文を味わい、「上手い文章」を書くためのノウハウを指南、とある。
吾輩は猫である(夏目漱石)吾輩は猫である。名前はまだ無い。砂の女(安部公房)八月のある日、男が一人、行方不明になった。人間失格(太宰治)恥の多い生涯を送って来ました。
好きなのは、生物祭(伊藤整)水が何より旨い、と言って、父はときどき水をもとめるほか殆ど何も食おうとしなかった。死の棘(島尾敏雄)私たちはその晩からかやをつるのをやめた。
出だしの一文は、46作品のあらすじ付きだ。映画は見たが、死の棘をいまだに読破できずにいる。名作の冒頭の一文はよく聞くが末尾の一文にも興味がある。そんな本どこかにあるかな。