とにかく色を集めたい私
思わず情景が瞼に浮かぶ表現が好き。色があればなおさら。『青空ちくわ』の名前も、そんな私のスキが詰まっている。
最初に国語の教科書で、この短歌を知った時の衝撃は忘れられない。色色色。
頭に浮かぶ色も、もちろんのこと『いてふ』ではなく『銀杏』と書いて金と銀にしたところに、とにかく感動して、もう与謝野晶子さんを知りたくて知りたくて仕方ない。
表現で惚れさせる人がいることを実感する。まさに言葉の魔術師。彼女の言葉を傍に置きたくて、与謝野晶子の歌集を買った。
次に学校の教科書で知って「うはー」と思ったのがコチラ。こちらも色色色。新緑の緑に揺れる白。爽やかな風まで感じられちゃう。もう夢中。
もっともっと歌に色を感じたくて万葉集の本を買った。
ヨダレが出る。何がすごいって、この題名見ただけで季節が浮かぶこと。
雲が白くてリンゴが赤。このコントラストを瞼に浮かべれば、後ろの青が自然と出てくる。題名に書いていないのに夏の歌だって分かる。
aikoの曲はどれも好きだけれど、私はこの曲が一番好き。
アップテンポで、明るい曲なのに失恋ソングで。子供がお絵描帳に書くような表現が並ぶのに大人の恋心(黒い部分)を表現してる。それなのに、とにかくどこまでも爽やか。
そんな矛盾がさらに最高。普段アルバムしか買わないけれど、色を集めたくてシングルで買った。
数年前。子供が「塗り絵をしたい」と言うので色鉛筆を買った。息子と娘は多分、百均とかの手頃な物を想像していたはずだ。でも、私の衝動は抑えられなかった。
見てコレ。グラデーションー!!
娘に「緑で塗って」言われれば、
・アクアグリーン
・ライトジェイドグリーン
・ミドルイエロウィッシュグリーン
・モスグリーン
・リーフグリーン
・ミント
・フォレストグリーン
…
…
「どれで塗ろうか?」と若干引き気味の娘を気にせず私は言う。大好物の色が大渋滞している。
これらが引き出しに入っていると想像するだけで機嫌が良くなる。たぶん、鼻の穴が数ミリ大きくなってると思う。
みんな引いてない?大丈夫?笑
私の投稿記事サムネイルも色がいっぱい。最近気づいたけれど。
そして私の色好きと本好きをダブルで刺激するものがある。それが新潮文庫のプレミアムカバー。その年ごとに名作が素敵なカバーで登場する。
読んだことあっても、持っていてもこのカバーは改めて欲しくなる…はず。共感してくれる人はいるかな?
2024年は全8冊。どの名作が何色か、是非書店でチェックしてみてね!!
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