Kyunを人材エージェントからウェルビーイング企業にしたい【Kyunと私の未来予想図〜山本健夫編〜】
今年8月、新たにKyunに仲間入りした山本健夫さん(takeさん)。
ヘルスケア業界でのさまざまな経験(パーソナルトレーナー、営業、PdM、事業開発、店舗の立ち上げなど)を経て、この度スタートアップであるKyunに飛び込んで来てくれました。
その決断の背景にはどのような想いや考えがあったのか、これまでのキャリア、そしてこれからのビジョンについてお聞きしました。
ヘルスケア×ビジネスで切り拓いてきたキャリア
ーーまずはこれまでの経歴について教えてください。
これまでに6社経験しているので、少し長くなりますが(笑)。
もともと、アスリートを裏方から支えるトレーナーの仕事をしたいと思い、立教大学のスポーツウエルネス学部に進学しました。
そのままトレーナーになるつもりでしたが、安定志向だった周りに流され、普通に就職活動をして美容健康機器メーカーの営業職に。
ただやはり、ずっとその仕事の延長線上で生きていくイメージが湧かずにいたころに、縁あってアスリート向けではなく、一般向けのパーソナルトレーナーとして生計を立てている方と出会い、そこからやはりトレーナーを目指すことに。その後資格を取り、トレーナーの会社を2社経験しました。
2社目が猫背改善に特化したマニアックなジムだったのですが、海外研修に行ってご献体の解剖をしたり、オリンピック帯同トレーナーの研修があったり。トレーナーという専門職のトップに触れる機会があって。
その人たちの変態性・欲求の強さを見て、自分にはそこまでのモチベーションはなく、業界のトップになれないことに気付いてしまいました。
そこで、これまでのスキルを生かしつつ、身体に関わる仕事ができないかと考え、ビジネス力を身に付けてサービスを作れたら面白いなと、当時IT×ヘルスケア領域で注目されていたFiNC Technologiesに転職することに。
プロダクトマネージャーとして働き、専門スキルを活用しながら、違う技能を習得できる機会でしたが、これまでトレーナーとして目の前にいる人の健康に向き合ってきたからこそ、作っているアプリを通して本当に人々を健康にできているのか、幸せにできているのか疑問を抱いてしまって。
自分自身が納得して、目の前の人をより良くするためのサービスを作りたいと思い、前々職のSEVENRICH GROUPに転職しました。
そこでは、ジムの立ち上げから始まり、プライベートサウナを作ったり、SaaSのシステムを作ったりと、自由度の高い環境で本当に貴重な経験をさせてもらいました。
6年間働いて責任者として年商1億ちょっとの事業を20名規模で作ることができ、非常に大きな経験ができたのですが、当時34歳。
これまで仕事を優先してきた分、40代になったときにどうしたいのかを考え、もう少しプライベートも考慮した、自身のあり方に向き合おうと思い、離れることを決めました。
ウェルビーイングの支援=目の前の人と向き合う究極体
ーーこれまでヘルスケア業界にずっといたtakeさん。Kyunとはどうやって出会ったんですか?
Wantedlyで僕からカジュアル面談を申し込みました。
実はteruさん(Kyun代表・奥本照之)は一回ジムにお客さんとして来てくれたことがあって。旧知の仲というわけではないですが、存在は知っていたんです。
転職先候補として、PdMや事業開発の職種を中心に、スタートアップから100人以上の規模の会社までいくつか見ていたなかで、Kyunはウェルビーイング事業の責任者を募集していたのが目を引きました。
今の人材紹介業をベースに、ウェルビーイングという考え方やサービスを今後どんどん展開していくと書かれていて。すごく新しい考え方だし、目の前の人に向き合う究極体だなと思ったんです。
ーー実際に話を聞いてみて、どう感じましたか?
勝手に人材業って「社会性<お金儲け」のイメージが強かったんですが、teruさんは社会性が強い方だけど、ちゃんとお金儲けにも向き合っている、バランスが取れている人だなと感じました。
もちろん経営者としてお金のことも考えていますが、目の前の人の自律した生き方やウェルビーイングの実現に本気で向き合っているんだな、と。
そこは、自分が大事にしている考え方と近いですし、teruさんとの面談を何回か重ねていく過程で、僕自身のあり方や志向性、転職を重ねてきたなかでの苦悩や感じてきたことを「Kyunならこう解消できますよ」「こんなところがtakeさんにマッチしてますよ」と一つひとつ丁寧にひも解いてアトラクトしてくれたのが印象的でした。
さらに、オファーレターに僕のあり方を実現していくためにKyunという会社が何を提供できるのかを書いてくれたのは、他にはない体験ですごく感動しましたし、Kyunで働いているイメージがとても湧きましたね。
ーーそれはKyunならではの体験でとても素敵ですね。では、8月に入社して、実際に働いてみてどうですか?
現状の人材紹介業からウェルビーイング企業に転換していくためには、いろんなステップが必要で、今はそのための土台作りのフェーズなので、やりたいことがやれているかといわれたら、まだそうでもない部分ももちろんあります。
ただ、やはり実現していくための土台として、必要なステップを一歩ずつ踏んでいるのかなと思います。
今は、Kyunの屋台骨である人材エージェントの仕事と、事業開発の準備の仕事を8:2ぐらいの割合でやっているんですが、前者の仕事自体初めてで、率直にいうとかなり難しい職業だなと日々感じています。
でも一方で、自分が今までやってきたことを生かせる職種だと思っていますし、人間性的にも向いているなとも感じていて、思った以上に楽しみながら働けていますね。
ーー残りの2割はどのようなことをしているんですか?
新規事業の前に、既存事業の事業開発を行うことになったので、例えば将来のマーケティングのための土台作りやリファラル採用の仕組み作りをしたりと、既存事業をグロースさせていくために必要なプロジェクトを立ち上げて動かし始めたところです。
Kyunはスタートアップで、teruさんひとりだったところに、5月にryoさんが戻ってきて(ryoのエピソードはこちら)、そして8月に僕が入ってと、まだ仕組みや戦略など出来上がってないものもたくさんある状態なので、ゼロから作っていくことに楽しみを見出すタイプの僕としては、すごく楽しいです!
いわゆるスタートアップ特有のカオスな状況を楽しみながら、Kyunという組織に必要なものは何か、課題は何か、ミッション・ビジョンを実現していくためにどう解決すればいいかを考え、仕組みを作ったり施策を考えたりしていくのはすごく面白いことなので、それはそれでとてもやりがいを感じて働いています。
しばらく事業開発とエージェント業を並行してやっていくことになると思いますが、順調に進んでいけば、次のクォーターから徐々に前者の比率を増やし、来年途中ぐらいからもともと想定していたウェルビーイング事業の立ち上げに着手していく予定です。
事業開発とキャリア支援とトレーナーの仕事の共通項
ーーKyunへのジョイン前後で働き方は変わりましたか?
今までは、ジムやクリニックといった店舗の経営をしていたので、どうしても出社が多かったのですが、今回フルリモートで働けるようになったのは嬉しい変化ですね。
以前は出勤に往復2〜3時間かかっていたのがなくなり、業務効率も上がりましたし、家庭の時間や犬と過ごす時間が増えました。自分のリズムにあった過ごし方ができるのはすごくありがたいです。
具体的には、週に2回ジムに行きたいので、例えば平日の朝にジムに行く日であれば、大体9時半ぐらいから稼働して、そこから昼ごはんを挟んで20時半ぐらいまで働き、夜ごはんを食べた後は犬の散歩やお世話をして、残りは読書など自分の時間に費やすのが平均的なスケジュールです。
睡眠は何より大事なので、しっかり7時間は寝ていますね。
また、健康面を考えると、平日と休日では睡眠時間に大きなギャップを作らない方がいいので、休日も9時ぐらいには起き、ジムやサウナに行ったり、たまに友人とランチに行ったりしながら、その時々で自分の好きなことに自由に時間を使っています。
ーーtakeさんは今もトレーナーとして活動しているそうですが、Kyunの仕事とどうやって切り替えているんですか?
月に10本ぐらいトレーナーとしてトレーニング指導をしているんですが、使う脳や考え方は違えど、共通項は結構あるような気がしています。
事業を作るにしても、エージェントとしてキャリア支援をするにしても、トレーニング指導をするにしても、抽象度を高くいうと目の前の人や社会の動因、ペインやインサイトをヒアリングやコーチング、場合によってティーチングという手段を取り入れながら見つけ、それに対して誘因を提示して解決していく、そのプロセスは同じなのかなと思います。
持っている武器とソリューションはもちろん違いますが、やっていることは一緒なので、それぞれの領域での学びや気付きを他の仕事でも生かしながら、バランスを取っているような感じですね。
ーーでは最後に「Kyunと私の未来予想図」と題して、今後の展望を教えてください。
Kyunをウェルビーイング企業にするために入社したので、人材エージェント企業からウェルビーイング企業に転換させていきたいですし、外からの見え方も変えていけるといいなと思っています。
新規事業の内容はまだ具体的にイメージできていないのですが、ウェルビーイングを構成する5つの要素を考えたときに、今のKyunはキャリアという軸でしか、ウェルビーイングの支援ができていないのが現状なので、その幅を広げていきたいです。
例えば、僕のこれまでの経験を生かして、フィジカル寄りやヘルスケアに関するサービスを作るのもアリですし、コミュニティや繋がりを作る事業になる可能性もありますし、これから市場感や競合をいろいろ見ながら決めていくことになると思います。
また、Kyunの中でryoさんはエージェント事業の責任者としてひとつの事業を伸ばしていく・深めていく役割をしているのに対して、僕は横に広げていく役割をしていきたいなと思っています。
アイデアを出したり、新しいものを作ることに興味を持ちやすいタイプなので、ミッション・ビジョンという本質を念頭に置きながら、Kyunがあるべき姿に必要な事業やサービスを広げていき、目の前の人に還元できるものを増やし、よりウェルビーイングになってもらえるように支援していけたらなと思ってます。
ーーでは、プライベートや個人の展望はありますか?
まず大前提として、自分自身もウェルビーイングでありたいです。
仕事を仕事として割り切りたくないと思っています。お金を稼ぐ手段としての仕事ではなくて、自分自身のやりがいやモチベーションになるようなものとして仕事がある状態にしたいです。
部活動みたいに自分が好きで組織に入って、そこで目標を持って頑張って、仲間を大事にしながら働いているような、そんな働き方をずっとしていたいです。
ただ、やっぱりプライベートのバランスも大事かなと思っていて。家庭や自分の趣味の時間も大切にしていきたいですね。うまくポートフォリオを組んでいけたらいいなと思っています。
Kyunは土台作りのフェーズですし、家庭もこれからで、現状は理想の60〜70%ぐらいの実現度なので、ここから3〜5年ぐらいかけて、理想の状態を作っていけたらなと思っています。
ーー仕事もプライベートもこれからが楽しみですね!
はい、今は、やりたいことを実現するための土台作りの期間だよねって、常々teruさんとryoさんと話しているので、ファイナンスの体制面でも、一人ひとりの実力の面でも、組織カルチャー面でも、今のうちにしっかり土台を作っておきたいなと思ってます。
土台としての強さが奥深くにありながらも、ウェルビーイングな生き方、自分らしいあり方を模索し、それが表層に現れているのがKyunのカルチャーなのかなと思っているので、強さと柔らかさとを絶妙なバランス感を保っている会社にもっともっとしていきたいです。
そして、社会に認知される規模感の会社にしていきたいですね。
Kyun株式会社では一緒に成長してくれる仲間を募集しています!
Interview & Text/國保まなみ Edit/篠原泰之
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