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【自己紹介】BOOKSTORE 休学舎の誕生と移住
はじめまして。BOOKSTORE 休学舎の店主サカイと申します。
1994年京都市生まれ、鳥取市在住の本好きです。
本好きが講じて、現在は、オンライン書店を運営しています。
数年後には、実店舗のオープンを目指して準備を進めています。
自己紹介
はじめに、店主の自己紹介をしたいと思います。
名前は、堺 泰樹(さかい たいき)と申します。
1994年生まれの30歳です。結婚しており、4歳と1歳の子どもがいます。
2018年に卒業後、広島市のローカルチェーンの書店に6年半勤務。
2024年11月から、家族で鳥取市の南部に位置する用瀬(もちがせ)町に移住。地域おこし協力隊として働いています。
協力隊では、用瀬町の伝統文化である「流しびな」の製作技術の継承と持続的な製作体制づくりに加え、用瀬町の空き家の掘り起こしと利活用を進めています。
用瀬町に伝わる流しびなの詳細については、こちらのリンクをご覧ください。↓
用瀬ってどんなまち?
用瀬町は、用瀬アルプスという山々が連なる豊かな自然。まちなかには瀬戸川という川が流れる美しいまちです。
用瀬は、戦国時代には、景石城という山城を中心に城下町として整備され、江戸時代には、鳥取藩主の参勤交代の宿場町として栄えました。
大正8年には、「鳥取ー用瀬」間で鉄道が開通し、交通の要所としても栄えました。数多くの文化人も訪れ、句碑や歌碑が残されていたりもする文化の香りもする、全長300メートルほどの小さな町です。
戦後は、それなりに栄えたものの、これといった産業もなく、国道や高速道路開通などの交通の発展などにより、商業の中心地としての機能が薄れていきました。また、少子高齢化とともに、商店の担い手がいないことも相まって、今では「ひなびた」町というのが似合う風情になっています。
街中には、今でも数件、昔の町家が残っていたり、昔のレトロ看板がかかっていたりと、かつての繁栄を思わせる光景も目にすることができます。
用瀬との出会い
こんな用瀬との出会いは、学生時代にまでさかのぼります。
京都の高校を卒業してから、鳥取大学地域学部に入学しました。
一人暮らしが出来て、社会学系の勉強ができる学部を探している中で見つけたのが、鳥取大学でした。
大学入学後にかかわり始めたのが、鳥取大屋台部でした。
毎年秋に、アーティストのきむらとしろうじんじんさんという方を鳥取に招き、「野点」という独自のパフォーマンスを行ってもらう企画を運営していました。屋台部は、じんじんさんのかたわら、自ら面白いと思う妄想を形にして路上に出してみるということを「妄想屋台」と呼び、学生や社会人が思い思いの屋台を出すという活動でした。
この活動に魅了された僕は、学生時代、みっちり屋台生活を送ることになるわけです。
そんな中で、じんじんさんの野点を用瀬でやるということが決まりました。じんじんさんとスタッフが鳥取市内を歩き、どこでやろうかと考えていた時に用瀬を訪れ、風景の美しさ、余白に胸を打たれてしまったわけです。
休学舎のはじまり
その後、僕は卒業し就職し鳥取を離れ、広島に住み始めました。そして結婚し子どもが生まれ、年月がどんどん進んでいきした。
その中で芽生えてきたのが、「屋台おもしろかったなあ」という感覚でした。
僕にとって屋台とは、地域を自分が実感を持つものとして出会うためのツールです。屋台に何かを乗せて、街に出る。この時に感じるどこかスリリングな感覚。生まれる人との出会い。が僕を屋台に駆り立てました。
そこで、生まれたのが、「本の屋台 休学舎」でした。
自作で、キャスターのついた本棚を作り、古本屋台として近所の河川敷に繰り出しました。
平日の昼間ということもあり、この日は1冊も売れませんでした。
それでも、僕にとって、この日はかけがえない1日でした。
数年ぶりに味わう屋台の感覚でした。
仕事や育児の都合もあり、その後、ほとんど屋台を出すことはなかったのですが、「いつでも屋台を出せる!」という感覚が僕の心を平常に保ってくれました。
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休学舎という屋号にも意味があります。
僕は学生時代に休学して、東南アジアをめぐる一人旅に出ました。そこで経験したことはとても多くの学びを僕に与えてくれました。
この時から、僕は『休学』とは、ただ学校や大学を休むという制度の話ではなく、「休みながら学ぶ」という新しい学びのあり方だと考えるようになりました。
最近は、生涯学習とかリスキリングとかそういった言葉がもてはやされていますが、僕はこうした言葉がどこか浮ついて聞こえてしまうところがありました。
僕たちの本当の学びは、もっと内在的で実存的な問いから発せられるときに生まれるものではないか!!!???
僕にとってこうした問いを生み出してくれるものが旅でした。
誰しも、自分自身の大切な問いがあるはずです。
この問いと向き合うためには、自分なりの学びのあり方が求められるのではないかと思います。
休学舎という名前は、こうした、みんなの学びの場になったらいいなと思いから名付けました。
移住する!
屋台を作って、河川敷や公園へ繰り出し始めたころ。
このころから、夫婦でどこか田舎に移住したいと話すようになりました。
子育てをするなら別の場所がいいと思うようになりました。
家と職場の往復で、何かあったときに頼れる人が誰もいない広島の中心で、僕たち家族は別の場所を求めていました。
僕も、子育ての場と同じく、自分で開業できる場所を探していたりもしました。
もうすぐ30歳になる子育て中の夫婦にとって、移住、開業、に踏み切る最後のチャンスでした。これを逃したら、子どもが大学を卒業するまでは動けなさそうだという気持ちがありました。
いろんな移住先を調べたり、問い合わせてみたりする中で
思い出したのが、用瀬の風景でした。
まったく知らない町ではなく、知り合いもいて、将来店を構えてもこのまちならなんとかなりそうだ。
そう決心して、知り合いを通じて物件を探し始めました。
田舎特有かもしれませんが、不動産屋を通した物件はほとんどありません。
目の前に空き家はあるのに、物があったり、家主さんの意向で貸し出すつもりがなかったりして、入居できる物件も数件しか候補がありません。
それはそれで、仕方ないかと思い、ゆっくり準備を進めるかと思っていたそんなある日。
鳥取市の移住相談員の方から、「用瀬で地域おこし協力隊の募集が始まるみたいだよ」と告げられました。
お金をもらいながら移住ができる!
こんないいめぐりあわせは滅多にない!
ということで、地域おこし協力隊に応募して採用が決まったのが8月の中旬。
当初の予定では10月から勤務開始とされていましたが、仕事の都合もあるので調整してもらって、11月から勤務開始ということになりました。
今住んでいるのは、最初に紹介してもらった空き家です。
家主さんが、将来手放すにも家が管理されていないといけないだろうということで手をかけてくれていたため、残置物をあらかた処分してもらい(もともとおばあさんの一人暮らしでものも少なかった)、掃除をしたら入居できる状態でした。
そして、越してきたのが10月半ば、仕事開始までの約2週間が猶予で、家を掃除し、段ボールを開け、何とか生活できるようにしていきました。
地域での暮らしについては、また別に書こうと思います。
「本の屋台」⇒「BOOK STORE」
前職を辞め、新しく地域おこし協力隊として活動し、将来の店舗開店を目指すために、副業を起動に乗せ、今後の生活のステップにしたいと考えています。
そのため生まれたのが、「本の屋台 休学舎」改め「BOOK STORE 休学舎」です!
今までよりも、書店として、皆さんにおもしろい本を提案していければと考えています。
そのためにも在庫を徐々に在庫を増やし、新たな発見をしてもらえるように頑張っていこうと思っています。
「本を通して世界と出会い直す」
をテーマに、本を読むことで、新たな視点を得られたり、発見があったり、心の持ち方が変わるような本を選書していきたいと考えています。
さいごに
もちろん、いい本を選書しようと思っています。
少しでも面白いと思った本をあなたに買ってもらいたい!
そして、あなたのが買ってくれた、そのお金で、在庫が充実し、
資金がたまり、いい書店のオープンにつながります。
仕入れることができる商品については、注文対応も致しますので、お気軽にご連絡をしてください。
こちらのバナーからご連絡ください。
そして、僕たち家族の移住生活を応援していただければ、とてもうれしいです!
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