30年という月日を超えても感動はある
今日、30数年ぶりに映画館で観た映画がある。AKIRAだ。
大友克洋自身が3年の月日をかけて製作した映画でもある。
わたし自身は高校時代からの大友ファンである。
「童夢」は、誰よりも先に自分で買った。
あとは、友達から、「気分はもう戦争」や、「ハイウェイスター」、「ショートピース」、「さよならにっぽん」を借りて回し読みしていた。
圧倒的な描写力。特に背景、童夢の団地などベランダに干した布団や洗濯物が一軒一軒描かれていた。
幻魔大戦のキャラクターデザインも好きだった。体育祭の時に、ベニヤ板9枚分の幻魔大戦のポスターの大きな絵をみんなで描いた。
AKIRAがスクリーンに帰って来たのだ
1988年公開。第三次世界大戦勃発から31年後の2019年が舞台。
しかも東京オリンピックの前の年だと。
今観るとめっちゃテンション上がるよね!
舞台はネオ・トーキョー。
30年経っても金田のバイクはカッコ良い。
まさか、自分がバイク乗りになってるとは当時は思いもしなかったが。
リマスター版で帰って来たのだ。
序盤は想定内
スクリーンでも、地上波(かWOWOWかは不明)でも観たことあって、最初の方は結構覚えてたつもり。
細部は少し記憶漏れもあるけれど、ああ、こうだったな、という、地獄の黙示録を数年前スクリーンで観た時のような感覚に襲われる。
音と映像がめちゃめちゃ良い
音が凄い。今の音。迫力が段違い。そして、4K対応したことで、絵もキレイになっている。
書き込みが半端ない。
原作の大友克洋が作っているだけあって、あの、めり込む壊れ方、瓦礫の飛び方ひとつ取っても大友ワールドが炸裂している。
戦闘シーンはワクワクする。絵と音がめちゃくちゃ精細化していることにより、新しい映画を観ている気にすらなる。
これは是非劇場で体感してもらいたい。
強大な力とそれを入れる器の関係
アキラが実際どうだったのか、すでに解剖され、標本として瓶詰めされている状況ではわかりようもない。
だが、ひとつ言えるとすれば、やはり強大な力を持つには相応の器が必要なのだ。
鉄雄があれだけの力を持つには器が足りなかったってことは前観たときにも思っていたけど、描写がすごい。
そうだった。鉄雄の彼女も、金田さえも、力をコントロール出来なくなった鉄雄に取り込まれてしまう。
あの3人が金田を助けるんだった!!
自分が記憶していた以上の展開。見落としていた部分のめちゃくちゃ多かったことよ。
なぜか涙が止まらなくなってしまった
終盤、金田が自分のバイクを鉄雄に届けると言って走り出すあたりから、涙がポロポロと溢れて止まらない。
理由は不明。一連のやり取りが琴線に触れたのか、最初に観た時の感動を思い出したのか、もう最後のエンドロールまで涙が止まらなかった。
この映画を今観られたことは、とても意味があることだったと自分は思っている。
わたしのtweetではIMAXと4DX間違ってるけど、まあ、この機会にスクリーンで観てほしい。
https://twitter.com/kyu_chan_ebicha/status/1279243752054259713?s=21