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幸せな日曜日の昼下がりに素敵な映画と一本満足バー

昔は日曜日の午後は好きではなかった。
ジリジリと休日が目減りしていき、月曜日が近づいてくることを嫌でも実感させられるからだ。

ところが最近は日曜日の午後が待ち遠しい。

平日息子と関わる時間が少ないため、土曜日は丸一日息子とともにべったりと過ごし、夫を育児から解放してあげる。
代わりに日曜日の午後から半日、息子を夫に完全に預けてたった一人で過ごす取り決めを夫婦でしているからだ。

一人2階のリビングのソファーに寝そべり、好きな本を読んだり、アマプラでドラマや映画を見る。
珈琲を好きなカップで淹れて、お菓子やスイーツを用意する。
こんな幸せな瞬間が私の人生に用意されているなんて、ああ一週間頑張って良かった。
心から幸福をかみしめる。

こんな時に見る映画はなるべく淡々としたストーリーのものが良い。
ドキドキやハラハラは求めていない。
小難しいもの、説教臭いもの、ラスト10分の大どんでん返し、そういうものも要らない。

内容の面白さは二の次であって、
「休日の午後、一人で、コーヒーを飲みながら、映画を見ている、手を伸ばせば好きなスイーツがあり、眠くなればそのまま寝ても構わない」
そういう状況そのものを楽しみ、味わいたいのだ。

ちなみに、今日用意したスイーツが、おしゃれなマカロンやクッキーではなく、一本満足バーであるといった点が個人的には非常に悔やまれる。

さて今日選んだ映画は山田洋二監督作「小さいおうち」
前述の通り、淡々としていそうで平和な感じがするというだけのセレクトだ。

日曜日の昼下がりにぴったりな気がするというだけで、特別期待していた作品でもなかったのだが、これがとても良作でいい意味で期待を裏切られた。

見ているうちに肩に力が入り前のめりになるような作品ではなく、想定通り終始淡々と物語が進んでいき、終わるのだが、見終わった後何とも言えない豊かな気持ちにさせられた。
充足感というか、心が満たされた感というか、やっぱり「豊かな気持ち」という言葉がしっくりくる。

日曜の昼下がりにこれほどハマる映画はなかなかないだろう。
「小さいおうち」は私の大切な日曜日の午後をとても豊かな時間にしてくれた。
惜しむらくは、私が嫌いな、名門中学校を芸名にした俳優だかタレントだかが映画に出ていることだろう。
でも、本人にぴったりの下世話な役だったので見逃すことにした。
これですっごい善人の役とかだったら許せなかったけどもw

土日は基本noteは書かないのだが、今日一日があまりにも幸せだったので思わず書き綴ってしまいました。
それでは皆様も、残り少ない日曜日ではありますが、良い休日を!

サポートいただけたら、美味しいドリップコーヒー購入資金とさせていただきます!夫のカツラ資金はもう不要(笑)