救急車で運ばれそうになったから、洋服を畳んで落ち着かせた
数日前の夜、気持ちが悪くなるほど猛烈に感情が動かされ、危うく救急車で運ばれるんじゃないかというほどの出来事があった。
一旦その場を離れた僕は、家に帰る前に一旦スーパーの駐車場に寄ることにした。
「ヤバいかもしれない」
手足が震えて、車から降りることも出来なくなってしまった。
震える手で必死にLINEしたり、知り合いに電話しても、タイミングが合わず繋がらなかった。
実は、同じように体が異常事態になるのは初めてではない。というのも、会社員時代に、朝礼中に目の前が真っ暗になって立てなくなって運ばれたことがある。その当時は何が起こったのか分からないうちに、救急車で運ばれた。
呼吸困難や痙攣が同時に起こり、パニック状態だったことだけは覚えている。
目の前が真っ暗になるなんて、あれには焦った。
幸い今回は、一度似た経験していたことで、痙攣は呼吸を整えれば落ち着くと信じて「落ち着け、落ち着け」と言い聞かせていた。
ただ、10分経っても落ち着かない。
15分くらい過ぎた頃に、「救急車を呼ぶ」選択をした。はずなのに、手が震えで携帯を掴めなくなってしまった。
「これはまずい」
会社にいた時とは違い1人だ。しかも、すぐに落ち着くだろうし、誰かに見られたくないと思って、車が少ない場所に駐車してしまった。
意識はまだはっきりしている。問題は痙攣をどうするか。分かっていた。呼吸困難にならなければ、心を整えられる。パニックになったら、為す術はない。分かってる。「落ち着け、落ち着け」
大量の汗をかいていて、脱水症状になるかもしれない。
クラクションを鳴らす力も残っていない。
焦りしかない。
とりあえず今出来ることをしよう。
目をつぶってみた。
心臓の音に集中してみよう。
トラウマというのは、中学時代から抱えているものだ。
思春期の頃の思い出が、こんなに鮮明に蘇ってしまうのは、実際にあるはなしだ。正直、昨日は疲れ果てていた。
タイミングが悪かったが、疲れていたりストレスが溜まっている時に、良くないことが起こるのはそれがトリガーになって心が動かされる。
疲労やストレスに気をつけていても、こんなにあっさりと異常事態になるなんて。僕自身も、そこまで消し去りたい思い出だと思っていなかった。でも過去は変えられない。変えられるのはこれからと、心の在りようだ。
そんなことを考えていた。
じゃあどうする?
そのネガティブな感情に触れることにしてみた。(これは決してこんな状態ではおススメはしない。僕は心理学や、NLPと呼ばれる脳科学心理を学んでいるけど、下手したら悪化する可能性がある。)
一か八かで、ネガティブな感情に問いかけてみた。
中学の頃からずっと存在するこの感情。
出てくるなら出てこい
僕に居続ける目的は何だ
離れたいと思っているのに離れない
離れない事で得ている意図があるか
それと同時に、楽しくて笑いが止まらないことを思い出してみた。
が、これが難しい。
感情を中和させて落ち着かせようとしたんだが、こんな状態で楽しいことを思い出すのは厳しい。
先に楽しいことを思い出せば良かった。どうしたってネガティブに寄ってしまう。
そんな中、ふと思い出した。こないだ娘がテニスの大会で初勝利をあげたこと。そして見事に準優勝した。ペアを組んでいる子のママが泣いていたが、何となく僕は抑えた。今は1人だ、泣いてもいい。
また、会社員時代の先輩で、海外出張の時にパンツを忘れて同じパンツを裏・表を繰り返して4日間履いていた先輩を思い出した。アホすぎる人だ。今度会ったらパンツあげないと。
気を紛らわそうと色々振り返ってみると、ちょっとだけ陰から陽に傾くように、中和されることはないがネガティブに押しつぶされるまでにはならない状態になったきた。
それからしばらく車内で過ごしていると、相変わらず手足のしびれはあるものの、体を動かせるくらいに回復してきた。また悪化したときに1人だと何もできなくなるので、スーパーに寄って気分を紛らわせることにした。
お刺身がセール価格で売っていた。
そういえば、こないだ子供が食べたがっていたことを思い出しお土産に買って帰ると、喜んで食べてくれたが帰りが遅くなったことに関しては上手く説明出来なかった。
その日は気づいたら寝ていたようで、朝になっても体に違和感は残っていたので、最低限の仕事以外は休みをとる事にした。
そして掃除機をかけたり、洗濯物を畳むことにした。いつもより徹底的にやった。家が散らかっているからというより、心を落ち着かせるためにやる。家を空けるような期間の出張の場合や、旅行の前には出来る限り整頓していきたい。僕は何にしても、未然に備えがないと不安になるので、ギリギリとか乱雑になっているのが苦手なんだ。
心が乱れる。
綺麗になった部屋を見るのは気持ちがいいし、何より心が落ち着く。
改めて今回の出来事を振り返ってみると、ネガティブな心が発動したのにはそのきっかけ・トリガーがあった。
それが僕の場合には、「忙しい」という余裕のなさから生まれる。当たり前かもしれないが、余裕がない状態で質の高い作業・業務・パフォーマンスは生まれにくい。
焦りも生まれて、プレッシャーも感じやすくなる。
リラックスして家でのんびりお菓子を食べたり、映画を観たり読書をしているときに突然呼吸困難になることはまずない。(あるかもしれないが)
忙しさに重ねて、経営者・夫・親・その他組織での役員など得手不得手に限らず、毎日スケジュールを詰め込み過ぎていた。
全部自分で選択してたのに、自分で苦難を迎え入れていたのかもしれない。
休むことは必要で、休むという選択をもつ勇気も必要だ。
僕は、自分を労いたい。
どうして認められないのか、どうして見向きもされないのか。正直、そう思う事はたくさんある。
会社員もたくさんあるし、家事をしていても、子育てをしていてもだ。
みんな孤独を感じながら、モヤつきをもっているかもしれない。
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」のように、
欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている
そうありたいし、小学校の頃に暗記していた。
大好きな詩だ。
でも、感情はある。感情はあるんだ。
それをなかったことには出来ない。見えないけどそこにあるんだ。
怒りや悲しみ、喜びも含めてその瞬間に感情をコントロールすることは難しい。周りの環境を変えることはそれ以上に難しい。
でも、感情が発動するきっかけやトリガーを知ることができる。
僕の場合は忙しさだけど、人によってこのトリガーは異なってくる。
「急に手足が痙攣して怖かった」
「とにかく怖かった」
これだけだと、ただの恐怖体験だ。
トリガーはあって、そこに感情が関わっているとしたら。
自分と向き合えば出てくる答えもある。
僕のように、「忙しさ」がきっかけになるのなら、忙しくなる前にスケジュールの抑制をしたり誰かに頼ってみるのもいい。
想定内なのか想定外なのか。同じ出来事でも、捉え方や受け取り方は変えられる。
そんな風に思いながら、車内一人で回復した自分を労いたい。
そして、もし同じように自分の感情や周りの環境に苦しんでいる人が、このブログを読んでくれているとしたら。
是非一緒に、あなたの感情に向き合っていきたいと心から思っています。
読んでくれてありがとうございます。
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