とてもクリエイティブな現代の教師ーーどうやって一つの教室で異なることをさせるのか? ブレンデッド・ラーニングとは何か
どうやって40人の教室で、一人一人に異なった差別化指導をするのか?
海外で私が見てきたのは、ブレンデッド・ラーニング(ブレンド学習)という方法です。一つの教室を2、3のグループに分けて、違う学習を行う方法です。
ニュージーランドの公立小学校で見た方法
ニュージーランドで見た公立小学校の1年生のクラスを紹介します。
教室で、子どもたちは好きな場所(床)に座ります。最初に先生が詩を読んで、フォニックスを全員で練習。
次に先生は、クラスを3つのグループに分けます。1つのグループは詩につける絵を切り絵とお絵描きで作る、1つのグループはフォニックスの強化、もう1つのグループは外に出て自由に本を読むのです。先生が呼んだその子たちは、フォニックスの初歩が難しい子たちなんだそう。「これが作文の基礎になるんです」と先生。
国際教育工学協会による「完璧なブレンド:学生中心の学習体験を設計するための実践ガイド」をもとに、ブレンデッド・ラーニングについて説明します。Eaton, M. (2020, May 5). The perfect blend: A practical guide to designing student-centered learning experiences. International Society for Technology in Education.
ブレンデッド・ラーニングとは、一つの教室で伝統的な対面授業やグループ学習・オンライン学習などを組み合わせた学習方法です。単に授業にテクノロジーを導入するのではなく、デジタルコンテンツ、授業、評価を学習の一部として提供することが、オンライン学習の重要な要素です。
ブレンデッド・ラーニングの目的には以下のような特徴があります。
ブレンド型学習には、さまざまなモデルがあり、それぞれに異なる特徴があります。主なモデルを紹介します。
●ステーションローテーションモデル: このモデルでは、教師は教室内に複数のステーションを設置し、生徒はグループで決められた時間ごとにステーションを移動します。少なくとも1つのステーションは教師による少人数指導で、別のステーションにはオンライン学習を組み込むことが推奨されます。残りのステーションでは、生徒はペアやグループワーク、プロジェクト、その他のオフライン活動を行います。ステーションローテーションは、先生が主導権を握り、学習を差別化するのに適しており、生徒の声と選択肢を増やすためのステップとしても利用できます。
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