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教育の理想と現場はなぜいつも食い違うのか

こんにちは。

最近、教育に関するいろいろな本を読んでいます。そこにあるのは叫びです。こちらは大前研一さんの近著にあった文章です。

「親に聞きたい、文科省に聞きたい、先生に聞きたい。コンピューターに負けない教育を、あなたは子供たちにしていますかと。日本にとっては、国家的な危機なんですよ。私はそういう認識を持っています」(「学び直さない教員は退くべきだ」教育新聞 2019/8/6より)
「21世紀を生き抜く『考える力』」より

こちらはインフィニティ国際学院で元八戸学院大学の学長だった大谷真樹さんの本です。

私は怒っています。一体どうして日本は、こんな国になってしまったのでしょうか。
私は大学の学長時代、あまりに学生たちが国内知名度の高い企業への就職だけを目標にしており、その先の自分自身のキャリア形成の目標や志を持っていないことに愕然としていました。
(中略)
あれほど屈託なく笑い、走り回っていた子供たちは、日本の教育システムで育成され、小学校、中学校と進むにつれて、その笑顔をだんだん失っていきます。そして高校、大学時代はなんとなく過ごし、本当に「つまらない社会人」になってしまっています。
(「世界で学べ 2030年に生き残るために」より)

私が最近になってわかったこと。それは、日本の教育って今は100年落ちの車なんだな、ってことです。

今や日本の教育が「このままでイイ」って言ってる人はほとんどいないってこと。
あちこちガタが来てるものを、無理やり延命して使い続けてるんですね。文科省から実業界まで、ホリエモンからスポーツ選手、政治家まで「教育変えなきゃ」の大合唱です。

ところが、変えようとすると紛糾してまとまらない。さらに現場の先生が「自分流」で頑張って教育を変えようとしても、保護者からはクレームが殺到するというのです。

高校3年時の大学受験をいかに乗り切るか、そこに学生や保護者の意識が集中している日本では、教師がいかに個性を引き出す授業を試み、それが仮に好評を得たとしても、保護者からは受験に役に立たない話で時間を無駄にしないでくださいと、クレームが殺到するという。

似たような話、実はマレーシアでも教育現場で聞く話なのです。なのに、当事者の親にはほとんどその声が届いてない……。
なんでこんなことが起きるのか。

みんな目の前のことで忙しすぎる

2つ理由があると思う。

一つは、いつも言ってる通り、親って「自分が受けた教育」しか知らないので、それ以外を考えることが難しく、時代の変化に気づきません。

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