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「先輩」の定義
大空小では、「先輩」の定義を職員室の雑談から言語化しました。
若者たちからは、先に経験のある人や何でもわかっている人などの言葉が出たのですが、ベテランたちから「そんなのプレッシャーやわ!」と反論があり、結果、みんなが納得したのは「失敗をやり直した経験の多い人」でした。
「パワハラ」という言葉が社会に蔓延し、本音を言い合える関係性がなくなりつつあった職員室ですが、この「先輩」の定義を相互に共有し合うことから一気に空気が変わりました。
「みんなの学校」のドキュメントのなかで、若い教員に「クビやで」と言っている場面について、多くの校長先生たちから、どうして「パワハラ」と言われないのかと質問を受けるのですが、職員室の「先輩」としてこれから失敗を重ねるであろう「後輩」に自分の「やり直し」を伝えることが目的なので、当たり前の日常なのです。
校長として教員に指導するのであれば「クビ」なんて言わないでしょう。
先に何度も失敗して何度もやり直してきた「人」がありのままの自分の言葉で伝える行動は、人と人をつなぎます。
すべての子どもの学習権を保障する学校をつくるためには不可欠です。職員室の「空気」の問い直しをしてみませんか。
次回は3月1日(土)更新予定です。
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