「みんなの総意を」より大切なこと
想定外を生き抜く力をつけなくてはならない学校現場です。いつ何が起きるかわからない社会を生き抜く力を、いかに獲得するかが問われています。
「年度途中だから……」とか、「いいと思うが会議でみんなの総意を得なければできない……」などの「あたりまえ」を優先している場合ではないことに気づいているはずです。
その日その日の子どもの事実が、学校づくりの結果です。
開校当初、「よし、明日はこれをやろう」と雑談タイムで合意したことを翌朝のミーティングで伝えると、「そんなのいつ決まったのか。聞いていない……」と声が上がっていました。従前の学校文化から考えると当然です。
「今、知ったでしょう。知った今、このことについて自分の考えを伝えてほしい。いつ聞いたかが大事ではなく、このことを自分がどう考えるかが大事なのです」。
雑談タイムにいなかった教職員の声を真摯に聞こうという職員室の空気があれば、昨日の雑談で生まれたアイディアがさらに豊かに深まります。
目的は、子どもの事実から、子どもの事実に返る「今」大事なことを実践することです。「みんなの総意を」は、手段です。子どもは待ってくれません。
「今」必要なことを「今」実践できる職員室の「チーム力」を優先しませんか。