就活セクハラされた過去を供養する
あるテレビ局のニュースを観ていると、見覚えのある顔が画面いっぱいに映りました。
「えぇ懐かしいじゃーん・・・。」
あんなことをしておいて、のうのうとテレビに出てるのホントに許せないなぁ~と、就活時代の記憶がよみがえってきました。
そんな苦い記憶とモヤモヤした気持ちを供養したいがために書く記事です。
ちなみに最近やっと同じインターンの子たちに打ち明けれました。
やっぱりセクハラを受けていたのはインターン生の中で私だけだったみたいです、ウケる。
●就活セクハラってホントにあるんです
マスコミ就活をしていた私。
あるテレビ局のインターンで出会った記者に、俗にいう「就活セクハラ」を受けました。
そもそも「就活セクハラ」ってなんじゃろな、ってことで定義を調べてみました。
「就活セクハラ」とは、就職活動生と社会人という立場の差を利用して行われるセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)のことをいいます。
ん~曖昧過ぎてよくわからないので、「就活において、企業の人間という立場を利用し、私の嫌がることをすること」と、この記事内では定義しますね。
簡潔にされたことは、
・毎日のように送られてくるLINE
・ハグ(カップルみたいな響きでキモイな)
・キス
しかも、「既婚者・子持ち」でした。
世の男は信じられん~。
●出会いはインターン
出会いはあるテレビ局のインターン。
「アドバイザー」という立ち位置で、インターン内で学生にアドバイスをする人でした。
最終日の飲み会、私がトイレから出ると、入り口にその人が立っていました。(待ち伏せされていたのか、偶然だったのか謎です)
「今度インターン生何人かで集まる予定だから、LINE交換しようよ!」
他のインターン生もLINEを交換していたので、特に何も疑いませんでした。
むしろ、「内部の人の連絡先知れてラッキー!」とさえ思ってました。
●合言葉は「逆通報しないでね(笑)」
LINEを交換して、すぐに「ん?」となるLINEが送られてきました。
「インターンのときから可愛いと思ってた」
「完全な口説きでごめんね(笑)」
「サシでご飯とか大丈夫なひと?」
などなど・・・。
インターン生何人かで行くことになったご飯のあとも、事前に「みんなを巻いてきて」と言われ二人で飲みなおすことになり、飲んでいる最中は腰を抱かれ、帰りのタクシーでは手を絡まれました。
「なんか気持ち悪いかも」と違和感を覚えつつ(今考えれば違和感でしかない!自覚するのが遅い!)も、内部に精通している人だったので、少しくらい我慢してでも色々内部事情を聞きたいというのが本音でした。
「逆通報だけはしないでね(笑)」と何度も言われたのを覚えています。
●突然されたおじさんからのキス
特定されると困るので、詳細は控えようと思いますが・・・。
「業界の話をしてあげる」と言われ、西麻布の会員制のお店で食事をし、その帰りに突然のキス・・・。
気持ち悪すぎて、頭が真っ白になり、思わず本人の前で「ペッペッ」としてしまいました(笑)
既婚者・子持ち、決して顔が良いともいえないおじさんからのキスは、衝撃的過ぎて涙が溢れそうになりました。
「え、どうしたの?なんかホントにメンヘラだよね(笑)」と、泣いてる私をみて言い放たれたこの言葉は一生忘れないと思います。
「あぁ~これが噂の就活セクハラってやつか」と確信したのはこの頃です。
奥さんやまだ小さいお子さんがいるのに、私は一体何をしているんだろうという自己嫌悪と、ここで変に関係を絶ったら選考に不利に働くかもしれないという恐怖がせめぎあっていました。
やっとの思いで連絡を絶とうとすると、「人事が今こういう風に動いていて、選考をこの時期から始めようとしている」などの情報を伝えてきて(これ自体コンプラ的にまずそう)切るに切れない状況を作ってきました。
もちろん断れなかった私にも非があるのは重々承知です。
しかし、マスコミ一本に絞り、焦りに焦っていた私の精神状態を知りながら、逆手にとるようなことをされていたのも事実。
ダラダラと連絡を取り合う関係は続きました。
●奥さんは妊娠中
時は流れ、ついに選考が迫っていました。
「ESと想定質問の対策してあげる」と言われ、会うことに。
その会話の中の衝撃的な一言に耳を疑いました。
「うちもうすぐ2人目産まれるんだよね(笑)」
もういつ産まれてもおかしくないお腹の大きい奥さんをほったらかしにして女子大生にセクハラをしている人が、私の行きたい会社で活躍していることに何ともいえない複雑な気持ちになりました。
「じゃあまた近いうちに会おうね(笑)」と駅で別れた時、
「もういいや」と、やっと思う私がいました。
●就活セクハラはやめてあげてくれ~!
人生において、大きな分岐点になるであろう「就活」。
その大事な選択にかける思いを逆手にとって、就活生に手を出すなんて下劣にもほどがあります。
この他にも、違う企業のOBや採用担当者何人かに就活セクハラなるものを受けましたが、このエピソードのインパクトが強すぎるので詳細を記すのはやめておきます。
ちなみに、そのセクハラされた会社の選考は軒並み秒で落ちました(笑)
「さすがにウケる」以外の感情を失いましたね。
「少しでも情報ほしい!」
「選考有利にしてほしい!」
「こちとら一生がかかっとるかもしれん戦なんぞ!?」
というのが就活生の本音だと思います、というか当時の私の本音でした。
しかし就活が終わった今。
改めて考えると、就活セクハラの恩恵で自分が行きたい会社に入れたとしても、「就活セクハラの上に成り立っているキャリア」が一生付きまとう気がします。
私の「清く、正しく、美しく」というモットーにも反するので、むしろ落ちて良かったとさえ思えます。
ちなみに今後、逆通報などをする気はありません。
私にも非があったのと、向こうに家庭があるのが理由です。
私が黙っていれば済むことなので、この記事内でモヤモヤした気持ちを供養させたいと思います。
新卒1年目のnoteのネタなんかにされちゃって、可哀想な大人。
「採用する側」と「採用される側」という上下関係がある就活において、セクハラはつきもので、きっと一生就活セクハラをするゴミ人間はいなくならないでしょう。
大企業であればあるほど、セクハラをされる機会も多いと思います。
その時、甘~い誘惑に負けずにしっかりと断れるのが、社会人になる自覚を持ちあわせたイケイケ就活生なのかもしれません。
最後に、一番気持ち悪かったLINEを貼ってこの話は終わりです。
読んでいただきありがとうございました~