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仕事について

歳を重ね、仕事に就き社会参加することが難しくなってくることは言うまでもありません
特に健康面でケアが必要だったり、身体の衰えが理由で
制限が生じます

こんなこと、若い頃は考えにも及びませんでしたが
高齢化率の高い町に住み、高齢家族の介護をし
自身の健康を振り返ると自然に考えるのです

同じようにお考えの方、多いのではないでしょうか


▪️介護離職

わたくし事ですが、一昨年家族の介護のために離職をしました
福祉の領域で仕事をしていたことから
やはり在宅で過ごして欲しい、と言うのが個人的な考えだったからです

我が家は夫と息子娘の四人家族で、幸い子供達も一人暮らしをしており
家族三人の理解を得て、大阪から実家京都に単身で介護に入ったわけです

こんな風に、介護を抱えておられるご家庭は
仕事に影響してくるのはあるあるではないでしょうか

言うまでもなく、無収入になったわけですから
しばらく職安通いをしました
ですが、介護だけでも負担なのに
家事、仕事が加わった3つのわらじは相当なものです

で、時間の融通がきく農業を選択しましたが
実際やってみると、慣れない作業はこれまた大変で
特に酷暑はかないません

▪️高齢化率45超

日本の高齢化率29%(R5.10.1)超高齢社会というのも驚きますが
福知山三和46.9% 福知山夜久野51.9% 「超超超」と叫びたくなるような
そんな地域に住んでいます

半世紀前、小学生が列を成して通学していた光景なんか
今はありません
人が歩いている姿は、たまーにぐらいです

こうなると、高齢世帯の暮らしを支えることが課題となり
草刈り、雪かき、庭、家の手入れができない
買い物、通院、外出ができない 
とまあ、できないだらけです

近所に歩いていけるスーパーやコンビニもないのですから
高齢者の運転が問題になりますが、自動車が必要なのはいうまでもなく
だから家族はヒヤヒヤなのです

要支援や要介護の方々は、介護保険や地域支援が充実してきているので
社会資源に頼りながらも、なんとかやりくりされて生活が成り立ってもいます

なんとか自立できている方は、畑をしたり、規模を小さくしながら
できる活動をされています
ですが、徐々に耕作放棄地が増えてくるのは自然な流れです

耕作できないのに、草刈りができるはずありません
荒れた田や畑を眺め、空きスペースがもったいない、、、と安易によぎるのですが
そう軽々と言葉にはできない、問題なのです

野菜やお米を作りたいけれど、もう無理
管理したいけれど、もう無理

そんな光景を見ながら、わたしが農業のまねごとでもできたらなぁ
と、思って始めたのも一つのきっかけなのです

▪️弱者にやさしい仕事

高齢社会における仕事を考えたとき
わたしが思う弱者とは、高齢者や女性、家族介護するかたわら働くことができる方々、障害者の方々をさしています

わたしの町は住民約半分が高齢者なんですから
弱者が取り組める農業や仕事はなんだろう、と考えるのです

一人農業は無理だけど、わずかな手助けがあれば何とかやれる
機械の導入があれば多少なり労働軽減でき何とかやれる
専門家のアドバイスがあればもっと工夫できることがある

楽しみながら、諦めないで続けることができ
生きがいややり甲斐につながり、笑顔で元気に働けるものだと思います

こんなことを考えるのも
実は、亡き父を見てきたからです
事業をリタイアしてから、父は畑を趣味のように楽しんでいました

父は腰痛があり、身体的に負担となり
大好きな畑すらできなくなり、諦めてしまいました
家族が手助けできたら良かったのですが、それも距離があり難しい状況でした

残念ながら、わたしには地方再生などの分野の知識がないので
具体的に思い浮かびませんが
地方の高齢社会であっても活気づく方法や手立てが
あるのではないかと思うのです 

わたしの事例の場合、介護を抱える女性のわたしだったら何ができるだろうか
と、考えました
そして、黒いちじく栽培にたどり着きました

黒いちじくは9月から10月頃までが旬です
この期間を乗り越え、一人でできるだろうと想定しての規模と作業を考えました
まだ始めて間がないので、これから経験を重ね試行錯誤が必要になってくると思います

ゆくゆくは、地域の仲間を増やし規模も膨らましたいです
そして、「京都黒いちじく」を周知していただくのが目標です

弱者にやさしい仕事、、、
考えても答えはそう簡単に出てはきません
何か始めることで、きっと見えてくる事があると思います
そんな風に想い描きながら、黒いちじくを育てていこうと考えています

わたしも歳を重ねていくでしょう
幾つになっても楽しみながら黒いちじくを育てていける
それが夢です

▪️おわりに

就活時、興味関心のある進路を選択する
また、資格を活かした仕事に就く
これが一般的でしょう

わたしも実際そうでしたし
ですが、そのようにできる時はいいです

今のわたしの場合、介護離職から始まり、介護しながらの生活
住む地域の環境などから、自然にたどり着いたのが農業であり
黒いちじく栽培です
人生って何が待ち受けているかわからないものです

近所の知り合いは、そんなわたしを見て驚かれるのが常です
まぁ、らしくないからでしょう
みなさん農業の先生ばかりなので、この時ばかり、とあれこれ教えてもらうのです
だから、笑いながら楽しく会話が弾みます

実際、黒いちじくを育ててみて本当に面白いですし
野菜の成長が楽しみで仕方ありません
この選択、とてもよかったと思います

最後、どんな仕事もですが
健康で怪我せず、日々自分に合った活動ができること
これが一番大事だと思います
元気に働けることが本当にありがたいです

ご高齢の方々にとっても生き生きとそうあって欲しいと願っています

年寄りくさくなりましたが
最後までお読みいただきありがとうございました

#かなえたい夢

※2025年1月17日更新


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