「人生の意味の心理学」241-260頁、読了です。
意味システム・アプローチの一例として、1986年にノーベル賞を受賞した脳神経学者であるリータ・レーヴィ・モンタルチーニ(Rita Levi-Montalcini)が人生の意味について、次のように語っています。
小学校の頃読んでいた『星の王子さま』にも「かんじんなことは、目に見えない」という名言があります。昔からこんな体験がよくありました。ずっと欲しかったものをやっと手に入れたのに、嬉しい気分は一瞬にして過ぎ去ってしまうのです… 持続的な幸せをもたらしてくれるものは何なのか。消費主義社会における自分が真に求めているものをずっと勘違いしていたかもしれません。
Topic5で著者は意味の入れ子モデルで、代表的な四つの宗教における各次元の人生の意味を捉えています。捉えにくい宗教をロジカルなグラフで見える化し、意味の各次元と対照しながら理解することができます。人生の意味に限らず、宗教の本質を理解する上でもとても啓発的だと思います。
・・・・受賞速報・・・・