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21日は、弘法さん。
21日は弘法さん、25日は天神さん、と言われるように、
地元の人々から長年親しまれてきた東寺の弘法市。
その歴史は700年以上と言われ、弘法大師、空海が亡くなった4月21日(旧暦3月21日)を期して行われる御影供(みえいく)で屋台を出すようになったことにはじまる。
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今では1,000軒以上の店が並び、骨董だけでなく、手作りの作家ものから野菜や漬物まで、お店のラインナップもさまざま。お寺の法要としてよりも、お買い物を目当てに訪れる人がほとんどになった。
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市めぐり、3つの心得
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そんな京都の市をめぐる初回にふさわしい弘法市。
はじめる前に市めぐり3つの心得を伝えておきたい。
市めぐり3つの心得
一、朝一番に行くこと。
二、予算を決めておくこと。
三、お目当てを決めておくこと。
まず、朝一番に行く理由は、いいものはすぐ売り切れてしまうから。市のものは一期一会、唯一無二。
時には、悩んでるうちに買われてしまってることも。
その場合は、潔くご縁がなかったと諦めるしかないので、後悔しないためには、朝一で挑むことが肝心。
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二つ目に予算を決めて行くこと。
自分の財布と相談し、予め予算の上限を決めておくと良い。
無理のない金額設定が続けられるポイント。
そうでないと数多くの出会いに見境がなくなり、我を失ってしまうとかしないとか。
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そして最後に、何を買うか目的をはっきりさせておくこと。例えば「肉まんが似合うお皿がほしい!」や「部屋に飾る木彫りの熊がほしい!」など。
市にはありとあらゆる品が並ぶため、あれもこれもと目移りしていると、全部ほしくなり、何がほしかったのか分からなくなってしまうからだ。
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この3つを心得て、いざ市めぐりへ!
洋に溶け込む和の器
北門から入り少し行くと、さっそく気になるお店が。
年季の入った木箱が所狭しと並ぶ様子は、他の店と少し雰囲気が異なる。
木箱の中には食器をはじめ、タイル、鉛筆、切り抜きなど…
モダンなデザインの品が多いからか、一際人気のお店のようだ。
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興味深く眺めていると「昔の鉛筆や切り抜きを集めて、博物館をするのが良いよ!」と商売のアドバイスをくれたのは店主の柴田さん。
かさばらないし、集めやすいからおすすめだそう。
こうして店主との距離が近いのも、市の醍醐味。とても気さくに話しかけてくれる。
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「ここに並ぶ器は、海外への輸出向けに作られた日本製の物が多いよ」と柴田さん。
確かにどれも親しみやすい中に洋が感じられる。今の生活に取り入れやすいデザインだ。洋食器でも日本で作られたものだから、古典的な和食器を並べるお店が多い弘法市にも馴染むらしい。
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お店は、店主の人生そのもの。
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柴田さんは愛知県瀬戸市から毎月出店してるそうで、
多治見のタイルや美濃焼きが並んでいるのはそのためだ。
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「東京に出すときは無地のガラスや白いんが売れやすいけど、関西で出すときは柄物が売れやすい。だから出店する地域によって出す商品を変えてるんや」
「最近は動物とか草花とか自然モチーフのものがよく売れる」と惜しげもなく笑顔で語ってくれる柴田さん。お店が人一倍賑わっているのにも納得だ。
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柴田さんは「ものの価値は、廃盤からがスタート」とも言う。
古いものを集め出したのは小学生の頃から、キャリアは50年以上。長年かけて集めたものが並ぶお店に柴田さんの人生がつまっているような気がした。
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柴田さんのお店に行ってみたい方へ
柴田さんのInstagramアカウントはこちら👇
@shibatatoshiaki