良い経営は、何でわかる?②
こんにちは。
心に火を燈す経営パートナー、共燈コーチルタントです。
このテーマがやたら長くなってしまったので、
分割しました。
経営は数字に表れますから、
まず現在地を客観的に把握するために
月次決算書を毎月見ることが大事です。
経営改善の第一歩は勘定科目の改善から
そのために正しい月次決算書を作りましょう
ということをお伝えしていました。
月次決算書7つの原則
長い前置きを経て(前置きも大事だった)
実はここからが本題です。
では正しい月次決算書とは?
もちろん正解があるわけではあるわけで
ありませんが、
7つの原則を守った月次決算書は
客観的に正確な現状把握ができる
と言われています。
その7つの原則をお伝えします。
7つの原則は、頭文字をとって
「たかはしのひげ」と覚えます。
会計人はマスト用語です。
ぜひ経営者の方は、税理士事務所任せにせず、
正しい月次決算書を一緒につくって
経営方針を立ててほしいと思います。
『たかはしのひげ』
た:棚卸資産
年一回の実地棚卸になっていませんか?
棚卸資産(在庫)を計上したら
利益が大きく変わった!💦
これでは、今期の着地予測が
立てられません。
毎月実棚することで
正確な利益が分かります。
か:仮払金、仮受金
使途不明金は月ごとに
解消していきましょう。
費用、収益になるものが
含まれているかもしません。
は:発生主義
現金主義になっていませんか?
「取引の発生時に会計処理」、
に統一することで
毎月の損益が正しく把握できます。
し:消費税の税抜き処理
月次を税込み処理していて、
年次決算で消費税の計算をしたら
予測より売上・利益が減ったうえに、
消費税がこんなに?
ということがありませんか?
消費税は預かりものですから、
月次から税抜き処理をしておけば
慌てなくてすみます。
の:納税充当金
法人税を年次の決算の時だけ
計算していると、
いくらになるんだろうと
不安になりませんか?
毎月予測で立てておくと
税金の心づもりができますし
納税資金の余裕を
作っておくことができます。
ひ:引当金
特に賞与は発生月に
いきなり損益が変わるので要注意です。
だいたいの金額でもいいので
毎月にならしておくと、
いきなり損益が激減せずにすみますね。
げ:減価償却費
減価償却費は毎月立てておきましょう。
これも年次決算の時だけに計上していると、
月々の損益からいきなり利益が減るので
計画が立てにくいです。
知るとできるは違う
これらは、知ると簡単なようですが、
実際にやろうとすると、
しっかり意識しないと、
ついつい忘れたり、まあいいかと
なってしまいます。
「知るとできるは違う」
の典型だと個人的に思っていました。
いかに意志をもって、
正しい月次決算書をつくるぞ、
良い経営をするぞ、
と思うかだと思います。
正しい月次決算書を作ると、
自然と経営方針を考えやすくなります。
月々の現状を把握して
経営方針を立てて実行していく、
良い経営はこうやって積み重ねていくと
実感しております。
そのためのご支援を、
共燈コーチルタントはこれからも
やっていきます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。