日本語学習のちょっとした工夫
「ここは気を付けてほしいなあ・・・」
常々、留学生たちに日本語を教えていて感じることがある。特に学生自身が、ノートに書いた文や言葉、返却した答案用紙などを訂正するときだ。意外にも、シャーペンで訂正しているのだ。つまり、元の書いたところと、間違いを直したところが同じ黒色なのだ。だから、全くどこが間違えているのか、わかりにくい。
一応、クラスでは赤ボールペンを持参することになっている。そして間違えた部分は、これで訂正することを指導している。(もし、赤ボールペンがなければ、自分が分かりやすい色のボールペンでもOK。最近は記憶に残りやすい代表的な色として、青色も上げられているようだ。)ほとんどの学生たちは赤ボールペン(色ペン)で訂正するのだが、やや面倒くさがりの学生は色ペンに持ち替えることをしない。
学習するとは、やはり効率も関係するのではないか。だったら、同じ時間で学習するなら、自分ができているところと、できていないところがしっかりわかることが大切だと思う。色ペンを用いることで、ミスしたところが一目瞭然で分かれば、復習する時間が短くなり能率的である。まさに、ちょっとした工夫だ。その一助として、色を変えての訂正が大切だと、その意味を学生たちに折に触れ伝えている。(でも今までに数人、同じ黒色でも問題なし!と豪語する学生もいた・・・)
できれば、早く勉強を終わらせ、残り時間を自分の好きなことに使いたいと思うのが、皆の共通の願いだろう。(もちろん、私も)それには、1本100円ちょっとで手に入る赤ボールペンが、大きな働きをしてくれると思うのだが・・・
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