日本語の聴解教材で物知り博士!
日本語上級クラスの聴解授業の準備をした。
テーマは「畳」。私たち日本人にとって、あまりに当たり前すぎて(最近では和室がない家もあるけど)、こんなのが聴解授業になるのかという思いがあった。
それがそれが。恥ずかしながら、初めて知ることが山盛り!例えば、
・畳に使われる「い草」は、空気中の有害物質を吸い込み、減少させる。
・「畳」の語源は「畳む」という動詞からきている。だから、昔、畳は重ねたり、畳んだりして使われていた。
・平安時代には、マットのようにして高貴な人が使っていて、身分によって畳の縁の色や模様が違っていた。
・鎌倉時代でも「畳」は富の象徴だった。江戸時代中期以降になって、やっと一般庶民が使えるようになった。
などなど。こんなこと、全く知らなかったし、「畳」についてそこまで真剣に考えたことがなかった私は、本当に「畳」ってすぐれものだと思わずにはいられなかった。
私自身も、畳本来の持つ温かさや、自然の香りを感じるので大好きだ。家に畳がないと何だか落ち着かない。洋室もいいけど、畳のある和室は、ホッとできるし、癒されるし、最高!(あー、どこかの温泉に行って、旅館の和室でくつろぎたい!)
それにしても日本語の聴解教材は、奥が深い。ちょっと物知り博士になった気分だ。
さて留学生たちは、この「畳」を聴いて、どう思うだろうか。早くも彼らの反応が気になって仕方がない。
参考 『留学生のためのアカデミック・ジャパニーズ聴解 上級』
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