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見るにたえないもの
先日、日本語上級クラスで日本語能力試験N1文法「~にたえない」を導入。その後、授業を終え、講師室で同僚の先生と会話。
私「さっき、文法で「~にたえない」をやりました」
同僚の先生「そうですか。ところで、もし学生から、「先生の顔は見るにたえない」なんて言われたらどうします?」
そこで、この状況を頭の中でシュミレーション。
学生「京すずらん先生の顔って、見るにたえませんねえ・・・」一瞬私は驚くだろうが、思わず笑うだろう。図星だなって。
私「いやあ、全然気にしませんねえ・・・むしろ、この文型が確実に身に付いたなって嬉しく思いますよ」
なんでも、この同僚の先生は以前の勤務校で同じことがあり、「見るにたえない顏」だと言われた別の先生が、激怒されたらしい。それで、私はどう思うか聞いたそうだ。
テキストの文型が本当の意味で理解できたというのは、意味はもちろん、どういったときに、どう使うのかがポイントになってくる。
上の例では、目上の先生に対して使うのは、ある意味失礼ではある。この学生は冗談で言ったか、本心で言ったか知るよしもないけれど、でも文型の意味を理解し、きちんとした日本語の発音で、相手に伝わったということに他ならない。(先生を怒らせたけど)
となると、「~にたえない」の意味は理解でき、実際に使えていることになる。目上の人自身のことを言うときには、あまり使わない方がいいね、と伝える必要はあるけど、私自身は激怒どころか、「~にたえない」バッチリ使えたね!とOKサインを出すだろう。
でも、本心を言えば、同じN1文法の「~にもまして」を使って、
「京すずらん先生、今日はいつにもましてきれいですね!」なんて言われた方が、ハッピーな気分で、元気100倍になれるんだけど。
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