映画『蜜蜂と遠雷』からのメッセージ
ずっと気になっていた映画をやっと見ることができた。
『蜜蜂と遠雷』
育ちも音楽的考え方も異なる4人の若きピアニストたちが、ある国際ピアノコンクールでしのぎを削る。
この4人のピアニストたちが個性的で、それぞれのキャラクターに合う演奏に心ひかれた。ピアノの音が、それぞれの人物の心模様を表しているかのようだ。
そして、4人の中の紅一点、栄伝 亜夜。かつては神童と呼ばれていたが、7年前、心理的プレッシャーから本番中に失敗し、表舞台から姿を消していた。でも、3人のピアニストたちとの交流の中で、楽しくピアノを弾いていた昔を思い出し、本番に臨む。
見事に、プロコフィエフの『ピアノ協奏曲第3番』を弾き切った亜夜。かつてのトラウマを克服した瞬間だった。同時に演奏中の彼女の楽しく、幸せそうな表情が、とても印象的で情熱的でもあった。あまりの迫力に手を握りしめてしまった私。彼女の心がダイレクトに伝わってきて、痛いほどだった。
演奏を終えた亜夜の顔は、本当に強く、凛とした美しさを感じずにはいられない。これが、悩みの中で自分に勝ち、前に進んでいく人の顔なんだな・・・
この4人も、絶対この4人でなければならなかったと思う。同じ目標に向かって、一人一人がもがき、苦しみながらも、ピアノという楽器を通して、それぞれの音楽を見つけて生きていく姿に、感動した。
このコロナ禍で、しばらくクラシックコンサートから遠ざかっていた私は、迫力あるピアノ協奏曲を聴けて嬉しかった。
『蜜蜂と遠雷』
あ、まだ原作を読んでなかった。明日にでも早速、本屋さんに行ってみよう。
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