雪の降る日に
今、雪が降っている。
しばらくぶりの雪という感じ。外は白くベールがかぶったようで、その中をふわふわの雪が風にあおられて、舞っている。私の部屋から見える、マンションや建物の屋根たちは、皆、白い帽子をかぶっている。
私が日本語学校で教えていたとき。授業中、ふと外に目をやると、今みたいに雪が降っていた。
「あ、雪!」誰かが言った。
「これが雪?本当にきれいだなあ。雪を見たの初めて!」タイから来た男子学生が、驚いて叫んだ。
おお、初めて雪を見たのか?授業中にもかかわらず、クラスは一時、雪の話題で持ちきりに。人生で初めて見た雪。それも異国である日本で。きっと、忘れがたい思い出になったことだろう。私も彼の「初雪」体験を聞いて、ちょっと心が温かくなった。そして、私には何の変哲もない雪が、彼にとっては人生での「初」となり、感動の渦を起こした。異国の人も一瞬で魅了してしまう「雪」の持つ素晴らしさに、改めて心打たれたのだった。
そういえば、子どもたちが幼かったときも、不思議そうに雪を見て、笑っていたっけ。娘も息子も口を開けて、「雪を食べた!」なんて言って笑っていたなあ・・・雪降るのを見て、音を聞いて、食べた雪。大きな雪だるまは作れなかったけど(雪が少なくて)、チビ雪だるまと雪うさぎは、一緒に作ったな。
楽しかった昔の思い出。
雪はその白さのように、見る人の心を純真無垢にさせるのかもしれない。
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