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韓国ドラマ「愛の不時着」を見た率直な感想いろいろ
今の気持ちを表現すると、まさに「愛の不時着ロス」だろう。寂しい・・終わってしまったのか・・・もう・・・。
このドラマのことは先日、少し書いている。
あれから私はこのドラマを2回見た。これだけ見てもなお、見たいと思うのは「宮廷女官チャングムの誓い」以来である。(ちょっと前のドラマだけど)
今日は私の個人的な、独断に満ちた観点で、このドラマを振り返りたい。
リ・ジョンヒョクとユン・セリの異色の経歴
リ・ジョンヒョクは北朝鮮将校で、父は総政治局長という恵まれた境遇の御曹司だ。類いまれなるピアノの才能で、スイスに留学までし、軍人になる前はピアニストとしても活躍。敬愛する兄の為に「The Song For My Brother」という曲を作曲。ドラマの中でもよく演奏される曲なのだが、メロディーが綺麗で、哀愁さえ感じられる。私自身好きな曲なので、是非、ピアノで弾きたいと強く思っている。彼は、最愛の兄を策謀にはめられ殺されてしまったがために、軍人の道を選ぶ。ピアノもうまく、軍人としても一流。料理や細やかな気配りができるし、イケメンとくれば最高だろう。元ピアニストの軍人なんて、ピアノ大好きの私からすると「かっこいい!」
対するユン・セリは、ソウルの財閥令嬢でかつ上場企業の創業社長だ。ファッションやインテリア、化粧品などを幅広く扱う。一握りの富裕層ながらも、母とは血縁関係がない。兄たち家族とも関係がいいとは言えない中で心に寂しさを抱えながら生きてきた。しかし、いつも前向きで、へこたれない。自分で自分の人生をしっかり切りひらいている、聡明な女性だ。私は、演じているソン・イェジンがまさに当たり役だと思う。彼女自身、美しさの中にもキュートさと、明るさ、聡明さが感じられ、私の好きな韓国人女優の1人だからだ。
温かい人間関係と食事シーン
このドラマには、個性的な人物が何人も登場する。とくに、リ・ジョンヒョク率いる部下達のユーモラスなこと。軍人でありながら、それぞれの持ち味がよく表れている。とりわけ、食事のシーンが印象深い。北朝鮮では、ふかしジャガイモや焼きとうもろこし。砂糖をつけて食べる、おやつのおこげ。また、外で二枚貝を並べて一気に焼き、中身を食べる。それから貝をおちょこ代わりにして、お酒を皆で飲むなんて、素晴らしい!おいしそう!
一方ユン・セリは、毎日ソウルで最高級の食事をしていたが、全然食べられなかった「小食姫」。それが、北朝鮮にパラグライダーの事故で「不時着」してからは、素朴な料理でも、皆と食べる幸せに目覚め、パクパクおいしそうに食べるのだ。それは、北朝鮮の村での主婦たちとの会話でも感じられる。飲みながら、食べながら、話して笑顔になれる。困ったときは、お互い助け合う。そんな濃厚な人間関係が、希薄になってしまった現代社会に警鐘を鳴らしているようにも思える。
初めて知った北朝鮮の実態
車の「729~」ナンバーは、北朝鮮の最高位級の人物が乗る特別車であり、道路走行中は信号フリーパス。また長距離列車に乗っていたら、突然の停電で停車。1泊を野宿で過ごすことになったり。
病院では血液や薬が不足しているため、輸血を望む場合は、当事者か関係者が血液を調達しなければならないとは。驚きを通り越してしまった。
ドラマなので、多少誇張しているところもあることだろう。しかし、製作者は実際に脱北者からの詳しい話をもとに、忠実に実現しているそうだ。他にもあるけど、私にとっても全く未知の国の実態が、少しわかったことは有益だ。
宿敵の北朝鮮少佐 チョ・チョルガン
リ・ジョンヒョクの兄を陥れて殺した極悪非道の少佐。他にもいくつもの罪を重ねている。彼は路上で育った孤児で、天涯孤独の身。このドラマでは、ジョンヒョクの不俱戴天の敵なのだ。
こういう悪役だが、演じたオ・マンソクという俳優の演技に目が釘付けになった。彼の目力。ぐっと睨まれると、もう逃げられない。鬼気迫るものを感じさせる名バイプレイヤーだと思う。また違った意味でのカッコよさを携え、私はファンになってしまった。最後は銃撃されて壮絶な最期を迎えるが、この人物がいたからこそ、ドラマに緊張とスリルを与えたのではと思う。圧倒的な存在感を感じさせる、この宿敵!
運命を感じさせるストーリー構成
全編を通じて感じることは、「運命」である。主人公たちの2人の出会いは、以前にもあったのだ。その時は気づかず通り過ぎていたけれど、やはり深い縁で結ばれているがゆえに、“必然的に”また出会った。最終的に、ハッピーエンドを迎えるのだが、私はこのドラマのプロットの巧みさに思わず拍手してしまった。
以前、韓国人の知人が、「アニメでは日本は世界一だと思うけれど、ドラマでは韓国が世界一よ!」と力強く言っていたのを突如、思い出した。このドラマを見て、本当にそう思うわ・・・と一人得心している私である。
◎長文をお読みいただきありがとうございました!
#韓国ドラマ #愛の不時着 #ヒョンビン #ソン・イェジン #オ・マンソク #運命 #北朝鮮の実態 #温かい人間関係 #ピアニスト
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