ちょっと音読を試してみる!
先日、日本語上級クラスで行っていた聴解教材が、全部終わってしまった。
さて、次なる教材は何がいいか?と、このクラスの担任の先生と相談。上級クラスとなると、教材選びが難しい。そして、選択授業などもあるので、ここでの教材とダブらないようにしないといけない。
そんな中で
音読を重点的に行うことに決定。
たまたま、校内の図書室で音読教材を見つけたのもあるけど、学生達の音読は、なんでああもうまくないのか?というかねてからの疑問があったからだ。
立て板に水のごとく滑らかに会話できる学生も、いざテキストの文や、初めて目にする文章を音読してもらったら、下手なのだ。お世辞でも、うまいとは言えない。
なんで会話と音読にこんな差があるのか?
私が知っている学生だけの話なのかもしれないが。ただ、どんなレベルの学生でも、音読してもらえば、イントネーションゆらゆら、アクセントバラバラ、フレージング(意味の区切れ目)ぐちゃぐちゃの傾向があるように思える。
だから、聴いていて「これは日本語?」という疑問がわき起こってくる。
う~ん、もったいない。あんなに会話は流暢なのにな・・・
そこで、徹底的に音読練習をやってみたいなと思った。幸い、この教材は短い文章から、小説レベルの文章が抜粋されていて、それぞれがCDに合わせて聞いたり、音読できるスタイルになっている。
今までの授業では、少しテキストの文などを声に出して読むぐらいで、ほとんどの学生が音読を専門的にやるのは初めてだろう。
振り返ってみれば、私も小学生の時は国語の本を音読しまくっていたし、私の子どもたちも、音読の宿題として「ごんぎつね3回音読→できたらチェック表に保護者のハンコ」なんていうのもあったっけ。
さて上級の、すでに成人ばかりのクラスで、皆が「恥ずかしい、アホくさい~」とならずに、取り組んでくれるのか?
それは全くわからないけれど、少しでも音読がうまくなって、ひいてはそれが会話力、日本語力アップにつながってくれることを望むばかりだ。
私も初めてやるから、ちょっとドキドキわくわくしている。まあ、自分も楽しんでやりたいな。楽しみながら、向上できたら、ベスト!
だから「ちょっと、音読を試してみます!」
授業で気が付いたことなど、またお知らせできたらと思う。
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