疲れているときにおすすめのクラシック②
前回、疲れているときにおすすめのクラシック曲ということで、個人的にこちらを紹介した。
今回は、
ベートーベン ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」
ルドルフ・ゼルキン ピアノ レーナード・バーンスタイン指揮 ニューヨークフィルハーモニック
を紹介させていただきたい。
前回の文章を読んでくださった方は、また「ベートーベン?」と思われたかもしれない。私も、他の作曲家でおすすめしたい曲は、まだまだある・・・が、最近の私はベートーベンパワーに引き寄せられたようなのだ。だから重複してのベートーベンで、本当に申し訳ないなあと思う。
中でも「皇帝」は、私自身も様々なピアニストの演奏を聴いていて、どれも甲乙つけがたいものばかり。みんな好きなんだけど、これはその中での苦渋のセレクト。
ゼルキンのピアノは初めの1音めから、壮麗さが突出!そして一番好きなのが3楽章。この楽章だけ10回ほど繰り返して聴いたこともあるぐらいだ。
ちょうど今、この3楽章を聴きながら、この文をまとめているんだけれど、ゼルキンの弾くピアノが、上品で、軽やかで、リズミカルでエネルギッシュ。澄みきった音がオーケストラと相まって、最高の「皇帝」をつくりあげている。
これを聴けば、ほとんどの疲れはぶっ飛び、知らない間に元気になっている。ここまで私の心にすーっと入り込み、疲れを取り除き、また元気で明るく前向きな気持ちにさせてくれる、ベートーベン+ゼルキン+バーンスタインに、何とお礼の言葉をかけたらいいのだろうか。
目を静かに閉じて、この3人に心の中で繰り返し「素晴らしい曲と演奏に心から感謝しています。ありがとうございます」と、ありきたりな日本語でしか言えない私を、天国の3人は、きっとあきれて笑っているだろうな・・・
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