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フランス退屈日記♯6: Une vie rangée

あー、夢かな。「まって、”夢”って漢字の形って面白くね?それだったらさ”〇〇”もさー」。新宿駅南口に腰掛ける派手な赤いドレスの女とスーツ姿の木偶の坊。何も起きずに目が覚めたら何か無駄にした気がする。足がついてしまうと、もうそこには一人だけの暮らしが広がる。寂しくはない。

みんなが夢中になって暮らしていれば、それでいい。誰にも見つけられることはなくとも、みんなが夢中になって。そんな社会主義的ユートピア。「そうなれば、」なんて思ってもそこまで自分は強くなく、7歳の自分はボールを持ちたがる。

7月中旬の朝。この不定期な日記を書かない間に季節も変わった。「日本はもう暑い」なんて噂を耳にして、たくさんの事を思い出せる。1番最初に思い出すのはバイトに向かう新宿のビル群、次に『秒速5センチメートル』の明里が貴樹に出した手紙の一文。ここはまだ肌寒く、僕もまだ長袖で、「あんなに鬱陶しかった暑さが、」なんて言ってみたり。

要するにとくに書けることがありません。ごめんなさい。ごめんなさい。昨日パリに行った時に写真を撮らせてくれたカップルが良かった。胸がジーンとなるね!嬉しい!結局パリでも1本も使いきれないロール。「みんな話そー!」っていいたいけど、面倒くさいのであと半年待ってください。つまらない人間です、サクセスストーリー的には。金はないが、髪は切った。

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