【キルギス】ビシュケクからブラナの塔 Day7
こんばんは!お久しぶりです
今まで日記形式で書いてきたこのnoteですが”旅7日目"が実は抜けているんです。
この日にあった出来事が私がキルギスという国にすっかり惚れ込むきっかけになった大切な日だったのでしっかりと文章を書きたいと思い
そんなことを思っていたらどんどんと書くのが遅くなり、あれ、もう5月!?
こういう出来事を大事にしたくnoteをはじめたのに本末転倒
ようやく落ち着いてきて書けるようになったので今日はその日の出来事について記事にしようと思います!
長く滞在したキルギス編もあと4記事ですのでどうかよろしくお願いします🙏
2022年10月17日 ビシュケク
今日はビシュケクから日帰りで行ける「ブラナの塔」という世界遺産の遺跡に行ってみます!
まず個人での行き方はこちら↓
注意したいのはトクマクからブラナの塔へのマルシュートカ
本数がかなり少ないので、数人で行ければタクシーをシェアするのがおすすめ!
後述しますが、トクマクにいるタクシーの運ちゃんは値段をふっかける人が多いので離れた場所で探す方がよいかも
ビシュケクの東バスターミナル
まずはトクマク行きのマルシュが出ている東バスターミナルに向かいます。
カラコルやタシュケントまでのバスが出ている西バスターミナルとは正反対なので注意が必要!
場所はこちらです↓
そこそこ人も多くバスターミナルに着くと
行き先を叫んでいるおじちゃんがいるので
「トクマク」と叫んでいる人を探します
本数はかなり頻発しているようで満車になったら出発するスタイルなのですが30分に一回はありそうです
ビシュケクからトクマクまでのマルシュートカの代金は片道80ソム(145円)
すぐ乗客も集まりビシュケクを出発!
途中の車窓からはとうもろこし畑がたくさん見えます
キルギスのどかで良い国〜
トクマク
走ること1時間ほどでトクマクのバスターミナルに到着
ミサイルのオブジェが所々にあったのですがソ連時代に開発で賑わった場所なのでしょうか?
トクマク自体は中規模な街
モールとかはないですが、キルギスのなかでは栄えている方だと思います
さて、まずブラナ行きのマルシュートカを探します!
番号は「212番」 このマルシュに乗ってブラナの塔付近で途中下車との情報を掴んだのですが
バスターミナル内に全然見当たらず。
待ってる雰囲気もないのでかなり本数は少ないのかと
もう一つの交通手段タクシーに聞き込みをするも
トクマク⇄ブラナの塔の往復で1000ソム(1800円)
た、高すぎる。
完全に予算オーバーですし
バスが無いからか結構強気で交渉して下げても600ソムぐらいまでしか下がらなそうなので、諦めます
トクマクからブラナの塔までは歩いて11kmほど
まあ歩けない距離ではないので(私はバグってます)
大通り沿いを歩きながらマルシュートカの停留所を探し、「212番」のマルシュが来たらそれに乗る!という作戦で行くことにしました!
歩くこと10分
10月ですが昼間はキルギスもかなり暑く23度ほど
途中、何台かマルシュートカがすれ違い
番号を確認しましたが「212」の数字はありません
救世主・キルギスの青年
20分ぐらい歩いたところで
何人か学生(高校生?)が待っているバスの停留所があったので聞き込み
一人とても英語が話せる子がいたので
私「ブラナの塔までのマルシュはここ通る?」
青年「通るんだけど、あんまり来ないんだよね、2時間に1本ぐらいだから」
私「そっか〜、ありがとう!(2時間に一本だと!?ほぼ無理だ)」
潔く歩きで向かいます
しばらくするとさっきの英語がめっちゃ話せる青年が前方から歩いてきます
あれ!?どうしたんだろ?と思ってたら向こうから声をかけてくれ
「僕の村までならバスですぐだから、そこからブラナの塔まで車で送っていってあげるよ!」
えー!?本当ですか!?
救世主すぎる。。
そして気づいたのですが、わざわざ一回乗ったバスを私のために降りてきてくれたみたいです。
な、なんて優しいんだ。
中央アジアを旅して
すごく感じたことなのですが、みんな
子どもから老人まで
男性も女性も本当みんなめちゃくちゃ親切なんです。
"困った時はお互い様"をこの国以上にモットーに感じた国はないかもしれません
そしてその外国人の私にもその助けの手を差し伸べてくれます
いつか本当にこの国に恩返しをしたい。
彼の村までのバスを待っている間に
「お腹空いてる??」と聞かれ
ちょっと🤏と答えたら
近くの売店にあるキルギスナン(キルギスの国民食)を買ってきてくれ
「一緒に食べよう!」って半分分けてくれました。今思い返しても彼の優しさに涙が出そうです
日本から来たこと
お互いの自己紹介や、キルギスに興味をもった理由など
そんな話をしてたら、あっという間にマルシュが来ました。
マルシュに乗って10分ぐらいで
彼の村「メネトケチュ」の玄関口に来ました
「時間がもしあって、まだお腹空いてたらウチに上がってく?ご飯あると思うし、家族とか家を紹介するよ!」
正直ここまで親切にされて
まだ、お世話になろうなんてあまりにも図々しいかもしれませんが
こんな機会もなかなか無いし、今後の旅でこの親切のバトンを誰かに繋げることを心に誓いお邪魔させてもらうことに!
もちろん海外なんですべての親切を間に受けることも危ないですし
家に行くこともリスクがあります。
私も世界一周で明らかに怪しいケースもありました。
でも全てを疑うことはもったいないなとも同時に思います。
世界には悪意もあっても
それと同じかそれ以上の数の善意があると私は思いますし、実際に色んな国を旅をしてそう感じました。
特にキルギスはなんというか安心感があって
この国なら大丈夫そうって雰囲気が出てる
彼の村に行く途中でキルギスの歴史についても簡単に教えてくれました
彼から聞いた話も入っているのでキルギスの歴史について詳しく知りたいマニアックな方はこちらをぜひ!!
村では彼の家族の紹介から、育てている作物や
彼の家族が飼っている動物を見せてもらったり
キルギスでの高校生活や、住んでいる村についてたくさん教えてもらいました。
そしてご飯までご馳走になり。。
ここでの思い出は別で次回の記事で!!!
(かなり長くなってしまうので)
そんなこんなで心が暖まる体験をして
ブラナの塔まで車で送っていただき、無事につくことができました!
本当に感謝..彼にも精一杯その心を伝えました
もう正直思い出はもうお腹一杯ですが目的のブラナの塔もしっかりみてこようと思います!笑
いざブラナの塔
ブラナの塔は入場ゲートを少し進むと受付があり
おばちゃんに入場料110ソム(200円)を払います
さっそく見えてきました!!!これが「ブラナの塔」です
ただただ大草原の中にポツンと塔が立っておりなんだか哀愁
ちなみにブラナというのは地名ではなくトルコ語のミナレット(ムナラ)のなまりだとされていて
当初は45メートルも高さがあったらしいですが大地震で崩壊
今は半分の24メートルになっています
塔の上まで登ってみます
頂上からはこんなビュー!!
奥に見えるは天山山脈
そして360度見渡すかぎりの大草原
私以外にも欧米系の観光グループがタクシーチャーターで来てました
ブラナの歴史
塔の近くにはこんな石像もたくさんあり
ちょっとだけ顔がまぬけっぽく見えます(カラハーン朝ごめん)
ここで発見された石碑からここはカラハーン朝の都のバラサクンだったということが分かったらしく
ブラナの塔もこのバラサグン跡も世界文化遺産に登録されています
カラハーン朝というのは9世紀に成立した中央アジア初のイスラーム教国家で
当初は今のモンゴル近辺にいたとされるトルコ系の人々が西進してこの地に作った国だとされてます。
今の中央アジアにも深く影響を残してるトルコ系文化の元祖とも言える国家で、世界史の教科書にも出てきます!
ちなみにブラナ自体は10世紀ぐらいに都市として成立したとされ
昔はこんな感じで栄えていたらしいです
たしかに"都"って感じがします!
ブラナの塔からの帰り道
さて、無事にブラナも見終わったので
トクマクまでの帰り方を受付のおばちゃんに聞いたところ
「マルシュートカ」「17時」という情報を得ました
そして入場ゲート近くにあるバス停で待っていればいいらしい
時刻は15時半
1時間半はかなり暇だな〜、そしておそらく終バスのこのマルシュを乗り過ごすと怖いな〜って待っていると
もう一人、多分ブラナの塔で働いているキルギス人のおばあちゃんがやってきました
身振り手振りでマルシュートカが来るかどうかを確認
そしたら「大丈夫」「私と一緒にここで待ってな」みたいなことを伝えてくれました
すると…
しばらく待つとおばあちゃんがヒッチハイクをはじめたではありませんか!!ファンキー
そしてさすがキルギス!二台目ぐらいですんなり車がとまり
おばあちゃんがツーリストもいることをどうやら伝えてくれ
一緒に乗車します!
どうやらこの運転手とおばあちゃんの目的地はトクマクではなく手前の村まで
ですが私をタクシーがたくさん出ているターミナルに連れて行ってくれるらしい
行きのタクシーのふっかけがあったので値段が不安でしたが
このヒッチハイクの運ちゃんが価格を交渉してくれ、トクマクまでほぼ地元価格の100ソム(180円)
タクシーのおじちゃんも英語は話せませんが親切で、お互いの家族のことを身振り手振りで話したり、子どものことを幸せそうに話していました
なんだかこのキルギスの人々の素朴さにすっかり虜になりました
トクマクのバスターミナルからビシュケクへは行きと同じマルシュートカに乗って帰宅!
濃い思い出と、多くの優しいキルギスの方のおかげで心温まる日になりました。
おわりに
ブラナの塔までの個人の行き方のおすすめは
何人かメンバーを宿で見つけれれば
ビシュケク⇄トクマクはマルシュートカ
トクマク⇄ブラナの塔はタクシーをチャーターがおすすめです
トクマク⇄ブラナはマルシュートカの本数がかなり少ないですし
行きと帰り両方長時間待つ可能性があります
ですが、暇を持て余せる方や
ちょっとチャレンジしてみたい方?にオススメです!
次回は今記事で書ききれなかった
キルギスの村にお邪魔させてもらった時のことを書こうと思います!
ではでは〜
《情報コーナー》
ビシュケク東バスターミナル→トクマク
「353番」トクマク行き マルシュートカ乗車
片道1時間 80ソム(145円)
トクマク→ブラナの塔
タクシー 片道100ソム(180円)
or「212番」マルシュ途中下車 30ソム?(55円)
※マルシュートカは本数少ないので注意が必要
ブラナの塔入場料
110ソム(200円)→塔も登れます
①ビシュケク 東バスターミナル
②トクマクバスターミナル
③ブラナの塔
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