はじめに 私は文字作家をしている。 いわゆる 書家という職業である。 初めの頃は 書家という肩書きに こだわっていた。 だんだんと 肩書きは線を見て 相手がどのように感じるかで いいのではないかと思うようになった。 線はコトバである。 そんな文字作家活動の中で 大切していること。 紡がれた線とコトバの間にある 偶然の偶然の必然で導かれる 書くを通じて見える世界を コトバで紡ぐことである。 それゆえに コトバだけで綴るのが得意ではない。 詩を書くにも 線がないとコト
内側。外側。 双方から表現と向き合う時間。 そして 書の再定義の香りを 追い求めた時間であり 私を巡る時間でもあった。 書の魅力とは 素朴に書と向き合う中で日々の事象に 感情を 動かされるあの時間が わたしは愛おしいのだ。 それらを香る所作に たどり着いた。 書くという 素朴な動詞を重ねる 課程で 目の前の小さな彩り(日々の) を感じられる「感情」を感じる時間。 を誘うこと。 そして 感情を感じる時間を経て 内省と自己受容を通じて自然に自己を肯定し深い満足感と自己
キミの記憶 キミとの出会い 爽秋の頃に キミの存在を 風が教えてくれた。 書く仕事については 以前綴ったが 転機となった現場がある。 その コンセプトブックに 「目には見えない。 写真にも撮れない。 でも確かにそこにある」 これは書くに対して 感じていることが 他の方のコトバで存在していた。 そして 読み進めていくと 香林についての記述。 花が咲き誇る林のこと。 また禅林。 中国の紹興の桂林 金木犀の森… 10代の頃から 愛用している本に 桂林の写真があり
線と向き合うトキの頭の中 ミミ ミミとの出会い。 ニックネームを 考えてトキに 一瞬にしてココロを 動かしてくれた 音である。 その音の中には カタカナの ミミ 平仮名の みみ 数字の33 漢数字の三三 漢字の耳 ローマ字のMIMI ミミの人生は ママから はじまった君の 次の舞台への 誘いである。 君の中には 描くトキの もう一人の 君がいた ミミのはじまりと 今を線画で描いてみた。 カタカナの ミミ 平仮名の みみ 数字の33 ローマ字のMIMI 眺めていると