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新!記野式:サクッと!ゲーム業界講座 2月前半号

こんにちは。寒い日が続きますが風邪などひかれてませんか?もう少しで春の声が聞かれるとは思いますが、花粉も舞います。汗。体調万全で冬を乗り切りましょう(と言っている本人が風邪っぴき中)。

おかげさまで1月末に開催された第1回記野会は無事終了しました。お越し戴きました方々が楽しく交流されたようで安堵しました。第2回は4月24日(木)の予定です。またお誘いをしますので奮ってご参加くださいませ。

さて、予告通り今号では昨年2024年度の通年市場動向をエリア別でまとめてみました。また、モバイルゲームについても2024年度通年のレポートをしてまいります。その前にまえがきは「過去四半世紀のアメリカで売れたゲームソフト」を紹介します。また、今号ではGDC(Game Developers Conference)が開発者へのアンケートを行ったもの「State of the Game Industry」についてもまとめています。そのあとニュースで〆ています。

めちゃくちゃ長いですが、読破くださいませ!

今号の為替レートは、1ドル=152円、1ポンド=188.5円で計算しています。


<記野式まえがき:ノスタルジーを語ろう!過去四半世紀にアメリカで売れたゲームソフトTop 20!>

Circanaが2000年からのアメリカ市場における販売金額 Top 20 を年度別に出してくれたので、ノスタルジー感覚で紹介します。懐かしい方も、そんなタイトルあったんだ!って方も眺めてみてください!

まずは2000年~見てみましょう!

1.2000年~2004年

クライムアクションの代名詞となる『Grand Theft Auto III(グランド・セフト・オートIII)』が2001年に発売されたときには世界中が驚きました。それまで俯瞰型の2Dゲームだった同シリーズがはじめて3Dとなったもので、最終的に全世界で1,450万本を売り上げました。

あまりのバイオレンスと性描写などから日本では発売が2年遅れましたが、ナンバリングではない『Grand Theft Auto: Vice City(グランド・セフト・オート・バイスシティ)』、『Grand Theft Auto: San Andreas(グランド・セフト・オート・サンアンドレアス)』もその後大ヒット。

世はバイオレンスゲームブームになり、Activision から『True Crime(トゥルー・クライム)』シリーズ、ソニーから『Getaway(ゲッタウエイ)』など追随がありましたが、『Grand Theft Auto』シリーズにはかないませんでしたね。

当時アメリカ市場はおもしろいなと思ったのは『Tony Hawk's Pro Skater(トニー・ホーク プロ・スケーター)』シリーズですね。Activision はスケートボード界の神と言われた Tony Hawk の冠をつけたスケボーゲームを1999年からシリーズ化していたのですが、この時代には発売すれば売れるタイトルとしてアメリカのランキングに常駐していました。上記ランキングでも毎年必ず(場合によっては2本)20位以内にランクインしていますよね?アメリカ人はどんだけスケボーが好きなの?と思ったことを思い出します。

2.2005年~2009年

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