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記野式:サクッと!ゲーム業界講座 2月前半号

こんにちは。お正月気分がないまま…あっという間に2月に突入してしまいました。今度は桜の下でお花見することを夢見て生きて行こうと思います!

このまま記事に突入!と思っていたら…すごいニュースが。前号でもお伝えした『Palworld(パルワールド)』のお話!すごい進展がありました。あ、ココで書いてしまうと長くなるので早く読みたい方は目次から飛んでくださいませ。笑。

さて、今号のまえがきでは久々にSVOD(Subscription Video on Demand:定額動画配信サービス)についてのアップデートを。前半号恒例のイギリス週間ランキングに続いて2024年のゲーム業界トレンド。これはNewzooが1月にゲーム業界の偉い人たちに向けて行ったアンケートの回答からレポートにしたものです。その後Microsoft関連、中国市場関連、VR/MR関連のまとめ記事が続きます。

本記事での為替レートは1ドル=149円、1ユーロ=161円、1ポンド=189円で計算しています。


<記野式まえがき:SVOD(Subscription Video on Demand:定額動画配信サービス)のアップデート>

久々にSVODのアップデートをしたいと考えてます。記野式でも取り上げることの多いSVODですが、これはゲームでいうところのXbox Game Pass やPlayStation Plusなどのお手本としているビジネスモデルですから、今後のゲーム業界でのサブスクモデルがどのように確立していくのかを占う動きでもあります。

1.Amazon Prime が有料会員でも広告が入るって!

Amazon.comは、会員向け配信動画サービスPrime Videoの配信動画中に広告を挿入すると発表しました。ただしこれは現在のところアメリカ市場で行われていることで、1月29日からスタートしているとのことです。もちろん、レンタルや購入したコンテンツには広告は含まれないのでご安心を。

ただし、オプションとなる「Prime Video Ad Free」の追加料金を払えばこの挿入される広告を非表示にすることができるとのこと。YouTubeでいうところの「YouTube Premium」ですね。

「Prime Video Ad Free」の追加料金は月額2.99ドル(約445円)ですから、「Youtube Premium」の13.99ドル(約2,084円)と比較すると相当安いですよね。

Prime Video のこの動きの前に、Netflix や Disney+、Huluなどは広告がされる安いプランを既に導入していますが、Prime Video の場合は追加料金2.99ドルを支払わなければ無条件に広告が表示されるので、実質的に「値上げ」と受け止められます。

動画に広告が挿入されるのは2024年初めにアメリカ、イギリス、ドイツ、カナダからスタート、その後フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリアに拡大する予定とのことです。

日本市場に関してはまだ情報がありませんが…ま、来るでしょうね。

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