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【詩】価値

わたしには価値がない

物心ついたときには
これが心に染み付いていた

価値がないから
努力しなきゃ

価値がないから
価値がある人みたいな成果を出せるように
誰よりも努力しなきゃ

がんばって
がんばって
がんばって。

そしたら
ちょっとだけ
成果が出たんだ

でも
わたしに価値がないことには
変わりがなかった

もっとがんばりなさいと
親は言うし

先生も
もっとこうしたほうがいいよ
と言う

いつになっても
どんなにがんばっても
価値あるわたしには
なれそうもない

でも
ふと思う
価値ってなんだ?

価値って
誰が決めてるの?

学校
家庭
世の中で
「いい」とされていることができる人間を
「価値がある」と捉え

たまたま
そこに入れなかった人間を
「価値がない」と捉える

そんなことに意味があるのだろうか?

そもそも
人を「価値」という尺度で判断して
わたし達は幸せになれるのだろうか?

本当は
自分に価値があるかないかなんて
どうでもいいことなのだ

そもそも
価値にこだわって
自分を苦しめているのは
自分自身なんじゃないか

自分に対して
他人に対して
「価値」という判断基準を持っていたことが
自分を苦しめていたんだ

価値があるかなんて
考えなくていい

ただ
精いっぱい生きる

それだけで十分なんじゃないだろうか

失敗して
悩んで
学んで
ときどきうまくいって。

そうやって
最後のときまで
生き抜けばいい

ただシンプルに
生きるだけなんだ

生きることを
複雑にしない

ただ生きる

それで
十分

それが幸せ

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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