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自分に対してどんな言葉を使っているか知っていますか?

みなさんは日頃、自分自身にどんな言葉がけをしているかご存知ですか?私たちはほぼ起きている間ずっと思考が働いています。思考は言葉を使うので、無意識であっても私たちは自分自身に対して何らかの言葉を使っています。

例えば、散らかっている部屋を見て「あぁ、なんて汚いの!せっかくゆっくり座ってくつろぎたいと思ったのに、こんなんじゃくつろげもしない。」
これくらいまではみなさん、自覚されているかと思いますが、思考はまだまだ続きます。
「こんな汚い家に住んでいるなんて嫌。きちんと片付けできない私に本当は嫌気がさしている。片付ける暇がないといつも言い訳しているダメな自分。私はやるべきことがいつもできていない。」などなど。

どうですか?自分の思考が自分に対して使っている言葉を、意識して深く考えたことがない人が大半だと思います。

マインドフル・セルフコンパッションという、マインドフルネスの要素とセルフコンパッションの自分自身へ思いやりや優しさを向ける力を組み合わせたアプローチで、自分への思いやりや自己受容を高め、ストレスや苦しみに対処するスキルを身につける方法を学ぶコースを受講しました。コースの最初にあるエクササイズで以下のような質問があります。これを読んでくださっているあなたも、とてもおもしろいエクササイズなので、しばし時間をとってぜひやってみてください。

「あなたの大切な人、家族や親友が人生の難局や苦しみに直面しているとき、あなたはどのような声をその人にかけますか?どんな姿勢で、どんな口調で話しますか?
次に、自分が先ほどのあなたの大切な人と同じように困難な状況にあるとき、例えば大失敗をした、自分はダメな人間だと感じているとき、あなたは自分に対してどのような言葉をかけますか?どんな姿勢で、どんな口調で話しますか?」
というエクササイズです。

私は日頃から自分を労わることや、自分を大切にすることを15年以上も実践していますが、このエクササイズをやったとき、あまりに他者へ対しての声がけと自分のとで違っていたので、愕然となりました。​自分への言葉がけがどれだけ厳しいものであったか、自分へ使っている言葉に対して自分はとても無意識で無頓着であったかを痛感させられました。

みなさんはいかがでしたか?

このマインドフル・セルフコンパッションを開発したクリス・ガーマー氏はこのように言っています。
「言葉はとてもパワフルです。私たちが骨を折ったとしましょう。ギブスをはめて、しばらくすれば折れた骨は回復し、傷は癒えます。一方、言葉によって傷ついた私たちはどうでしょう?何年も、何十年も私たちの中に残ります。それだけ、言葉はパワフルなのです。」

これを聞いて、自分に対して使う言葉、直接声に出して発しているわけではないけど、それがいかに重要であるかを身にしみて感じ、もっと気をつけなくてはと意識するようになりました。

私たちは、「他者をケアすることは大切ですが、それと同時に自分自身をケアすることはとても重要で、そうすることで自分を消耗せずに他者をケアすること自己と他者とのつながりを強化し、共感と寛容さを養うことができる」とクリス・ガーマーと共にマインドフル・セルフコンパッションを開発したクリスティン・ネフはいいます。
「ケア」を「思いやり」や「労り」という言葉に入れ替えてもいいと思います。

今この記事をせっかく読んでくださったのでぜひ、自分を労わること自分への声がけを意識してみてください。

ポジティヴヘルスの6つの次元の健康を見ていて感じますが、私たちの健康は
決して一人で成り立つものではなく他者と支え合うことで保たれています。


ケアも同じ! (優しさや思いやりも!)

「困っている人に対して、ケアする人が提供する」という一方通行な関係ではなく、 ケアする人自身にも同じように労わりや思いやりは必要です。
こう考えると「ケアや健康は循環の上に成り立つもの なんだとつくづく思います。

自分から始まり、他者へと循環し、また自分に戻り、そして他者へ。
呼吸のように、枯渇することなく流れが続く。

このような形が、「みんなが健康、社会が健康」である姿なんだと思います。

「他者から」を待つのではなく、「自分から」始めたいと思います。


我が家のスズランが咲きました。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。





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