まくらをふたつ。
友人を誘って食料品の買い出し。
日用品がセール価格で出ている。
まくらがひとつ7ユーロ。
なんだかものすごく安く感じてふたつ購入。
実は眠るときにまくらを使わない主義で持っていないのだ。
わたしはいいとして下宿人のそれもない。
苦情が出てないのだけど、それだけにずっと気になっていたのだ。
我慢、してるんだろうな。
早速まくらカバーを作る。
一緒に帰ってきた友人とおしゃべりしながら布選び。
お裁縫はとんとしていないから布を引っ張り出すところから。
ミシンは最近、別の友人に譲り受けた。
それもスウェーデンのウスクヴァーナ!
ミシン屋さんで部品を交換してもらいランプもつけた。
年代物ではあるけれど上等上等。縫い目も美しい。
当日は縫うには至らず。
翌日は朝から早速縫いはじめる。
「なに縫ってるんすかあ?」
下宿人が聞いてくる。
「ん?あ、ちょっと秘密。でも今日中にはわかるよ」
カバーをちゃんと付けてから渡したかった。
ブルーのコットン生地。
まあ初めて作ったにしては上出来でしょう!
「これ、昨日見つけて、キミの分とわたしのと二つ買ってみたよ」
カバーをつけたまくらを投げてよこす。
「えっ?あっ?……、まじっすかあ!めっちゃうれしーっす!」
いやほんと、ごめんねー。
やっぱり欲しかったよね、まくら。
「少しづつ、整っていきますね!」
いいこと言ってくれるなあ。
買ってよかったーまくら!
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