シェア
panya
2022年3月18日 00:30
朝、あたしの気分はよく分からない。おろしたての真っ白なシャツの匂いを、一気に吸い込むような感じ。それから、じんわりと悲しい鉛色がシャツを汚していくような、あの感じ。気持ちのいい爽やかな朝、そんなものは幻だ。不思議な癖で、昼間カーテンを閉める。せっかく差してきた陽を遮ってしまうのもったいない気がするけれど、逆かもしれない。オレンジ色のライトを点けて、好きな彼の絵をみてみる。