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幸せでいてね

君と別れてから、なんでか続かない私の恋愛。君のことを忘れて、吹っ切って進んでいるはずなのに。

東京に行った後、20日になってすぐもらったLINE。連絡しようかと思ったけど辞めた、彼氏持ちと会わないよ、彼氏とは別れたよ^ ^。なんて会話を交わして、私のあまりにも続かない恋愛事情について軽口を叩いていた。

2週間前位に彼女できたよ、言わなきゃと思ってたけどなんか言い難くて笑

2つ言おうと思ってて、の後にスマホを機種変したなんてどうでも良い話をされたからほっとしていた自分を恨んだ。でもそうだよなぁ、幸せになってね、良かったね。
彼女は強くて良い子で、可愛い子らしい。
私の存在を彼から聞いて、東京に来ていると知って、会わないの?と言えるような。強い子。
彼女をそうさせているのは彼なんだろう、愛されているという圧倒的な自信がないとそうは言えないんじゃないかな。ちょっとだけ惚気られたけど、まだそれをニコニコしながら聞けるほど私は強くなかったみたいだ。笑ってはいたけれど、涙交じりにしか聞けなかった。東京で、会わなくて良かった。

私はそんなに強くないよと言ったけれど、彼は「強いでしょ」と返した。

良かった。
私は彼の前で、強い女の子でいられていた。
私からすれば、彼の強さに救われて、彼の強さに負けないようにしていただけ。
弱い、醜い負の感情を抱えた自分を彼に見られたくなくて、彼の声を聞いて隠れて泣いて、彼の前で明るく振る舞った。それでも、彼の前では弱さを見せていたつもりだったけれど、彼にとっては強い女の子だったんだなぁ。

それが嬉しくもあって、ちょっとだけ寂しくもあった。


もう切り上げようとLINEを終わらせて、終わらせた後、ちょっと泣いてしまった。これから、あの場所が彼女のものになること、もう気軽に話せないこと、私との思い出が彼女で上書きされていくこと。書けば書くほど未練があって、ダメだなぁ自分、と思ってしまう。ただ、幸せになってね、良かったねというのも本心だ。

彼なら勝手に周りを幸せなものに変換してしまうし、彼自身も幸せになるんだろう。まして、彼女もできたみたいだし。
幸せならそれで良いかぁ、とも思える。

今君は幸せかい  幸せでいてね
どうか君に  寂しい夜なんて来ませんように
ありがとうね  さよなら  忘れずにいるから
君がくれたのは  きっと今の僕だよ
どうか  ふたりが幸せでいられますように

berry meet/純情

彼と別れた後にずーっと聴いていた曲。
幸せでいてね、どうか君に寂しい夜なんて来ませんように。


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